STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第4問

生理学第26回
骨格筋の特徴で白筋よりも赤筋に当てはまるのはどれか。
  1. 1.筋収縮速度が速い。
  2. 2.疲労現象が起きやすい。
  3. 3.グリコーゲン含量が多い。
  4. 4.ミオグロビン含量が少ない。
  5. 5.抗重力筋に多い。 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 抗重力筋に多い。 赤筋は遅筋線維であり、酸化的代謝能力が高く、持久的な活動に適した筋線維です。抗重力筋(姿勢を保つ筋肉)には赤筋が豊富に分布し、長時間の収縮活動に耐える特性を持っています。白筋は速筋線維で瞬発的な動きに適しており、この両者の特徴を混同しやすいポイントです。 --- 【各選択肢の解説】 1. 筋収縮速度が速い。 ❌ 誤り。赤筋は遅筋線維であり、筋収縮速度が遅いことが特徴です。速い筋収縮速度を持つのは白筋(速筋線維)です。 2. 疲労現象が起きやすい。 ❌ 誤り。赤筋は酸化的代謝に優れており、疲労現象が起きにくい特徴があります。むしろ白筋は無酸素的代謝に依存するため、乳酸蓄積により疲労が起きやすいです。 3. グリコーゲン含量が多い。 ❌ 誤り。白筋(速筋線維)にグリコーゲン含量が多く、無酸素的な強い収縮に供給されます。赤筋は脂肪を主たるエネルギー源とし、グリコーゲン含量は相対的に少なめです。 4. ミオグロビン含量が少ない。 ❌ 誤り。赤筋の特徴は豊富なミオグロビン(酸素結合タンパク質)を含むことで、赤く見えます。ミオグロビン含量が少ないのは白筋です。 5. 抗重力筋に多い。 ✅ 正しい。赤筋は遅筋線維であり、持久的な収縮に適しているため、首・背中・下肢の抗重力筋に豊富に分布しています。これにより長時間の姿勢維持が可能になります。 --- 【試験対策ポイント】 赤筋(遅筋/Type I)と白筋(速筋/Type II)の比較表: | 特徴 | 赤筋(遅筋) | 白筋(速筋) | |---|---|---| | 収縮速度 | 遅い | 速い | | 収縮力 | 弱い | 強い | | 疲労しやすさ | 疲労しにくい | 疲労しやすい | | ミオグロビン | 多い(赤い) | 少ない(白い) | | グリコーゲン | 少ない | 多い | | 代謝様式 | 有酸素代謝 | 無酸素代謝 | | エネルギー源 | 脂肪・糖 | グリコーゲン | | 分布部位 | 抗重力筋・背筋 | 瞬発系筋肉 | | ミトコンドリア | 豊富 | 少ない | 重要否定知識:赤筋は「疲労しやすい」わけではなく、むしろ「疲労に強い」という逆向きの誤解が多い
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