第20回 言語聴覚士国家試験 第6問
内科学第20回
誤っている組合せのはどれか。
- 1.感 冒 ― ウィルス感染
- 2.扁桃炎 ― A群溶血性連鎖球菌感染
- 3.気管支喘息 ― 気道狭搾
- 4.肺気腫 ― 拘束性障害 ✓
- 5.肺結核 ― 喀痰塗抹検査
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 肺気腫 — 拘束性障害
肺気腫は閉塞性障害です。肺の弾性反跳が低下し、呼気時に気道が閉塞してしまう特徴があります。拘束性障害は肺容量そのものが減少する疾患(肺線維症・肺炎など)に該当するため、この組合せは誤りです。
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【各選択肢の解説】
1. 感冒 — ウィルス感染
✅ 正しい。感冒は主にライノウイルス・コロナウイルス・アデノウイルスなどのウイルス感染が原因です。
2. 扁桃炎 — A群溶血性連鎖球菌感染
✅ 正しい。扁桃炎の最も一般的な細菌原因はA群溶血性連鎖球菌(β溶血性連鎖球菌)です。
3. 気管支喘息 — 気道狭搾
✅ 正しい。喘息発作時は気道平滑筋の収縮・浮腫・粘液産生により気道が狭搾し、呼吸困難が生じます。
4. 肺気腫 — 拘束性障害
❌ 誤り。肺気腫は閉塞性障害です。肺胞の破壊により肺の弾性反跳が低下し、呼気時に気道が閉塞します。拘束性障害は肺容量が減少する疾患(肺線維症・気胸など)に分類されます。
5. 肺結核 — 喀痰塗抹検査
✅ 正しい。肺結核の診断には喀痰塗抹検査(Ziehl-Neelsen染色)が標準的な検査法です。
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【試験対策ポイント】
閉塞性障害 vs 拘束性障害
| 特徴 | 閉塞性障害 | 拘束性障害 |
|---|---|---|
| 代表疾患 | COPD(肺気腫・慢性気管支炎)、喘息 | 肺線維症、肺炎、気胸、胸膜炎 |
| 肺容量 | 増加(残気量↑) | 減少 |
| FEV1/FVC比 | 低下(70%未満) | 正常または上昇 |
| 弾性反跳 | 低下 | 正常または上昇 |
| 気道流速 | 低下 | 正常 |
閉塞性障害の機序:肺胞破壊+気道弾性低下+呼気時気道圧迫 → 呼気困難が顕著
頻出誤り:「肺気腫=拘束性」と混同しやすいため、COPDの病態を正確に理解することが重要です。