STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第56問

失語症第20回
ボストン失語症診断検査の流暢性尺度に含まれないのはどれか。
  1. 1.句の長さ
  2. 2.努力性 ✓
  3. 3.喚 語
  4. 4.文法的形態
  5. 5.錯 語

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 努力性 ボストン失語症診断検査(BDAE)の流暢性尺度は「音韻の滑らかさ・自動性・発話速度」を評価する項目で構成されています。努力性は失語症分類の判定には重要ですが、流暢性尺度の**定量的評価項目には含まれない**定性的判断です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 句の長さ ✅ 流暢性尺度に含まれる。1分間に産生する句の数や平均句長を計測し、流暢性の程度を判定します。 2. 努力性 ❌ 含まれない。努力性は失語症分類(Broca失語=非流暢、Wernicke失語=流暢など)の判定に用いられる定性的特徴です。流暢性尺度の数値化された項目ではありません。 3. 喚語 ✅ 流暢性尺度に含まれる。会話の流れの中での自発的名詞産生能を評価し、流暢性を阻害する因子として計測されます。 4. 文法的形態 ✅ 流暢性尺度に含まれる。文法的な正確性・複雑性を評価し、発話産生の流暢さを判定する指標となります。 5. 錯語 ✅ 流暢性尺度に含まれる。音韻性錯語・意味性錯語の出現頻度は音韻の滑らかさを反映する指標です。 --- 【試験対策ポイント】 BDAEの流暢性尺度(定量的評価項目) - 句の長さ - 喚語 - 錯語 - 文法的形態 - 音韻の自動性 - 発話速度 失語症分類との混同に注意 失語症の「流暢性判定」と「流暢性尺度の具体的項目」は別物 - 流暢性判定:努力性・音韻の自動性・発話速度を総合的に印象判定 - 流暢性尺度:上記を数値化・定量化したBDAEの評価枠組み 出題パターン 「流暢性尺度に含まれないもの」の問題では「定性的判断=除外」という原理が頻出です。努力性は重要な臨床概念ですが、数値化される尺度項目ではありません。
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