第20回 言語聴覚士国家試験 第57問
失語症第20回
第20回 言語聴覚士国家試験 第57問(失語症)の正答は 2 です。ブローカ失語は非流暢で努力性の発話・失文法・発語失行を伴い、聴覚的理解が比較的保たれる一方で復唱も障害される点が診断の手がかりになる。
問題
ブローカ失語と診断するのに重要でないのはどれか。
a.保 続
b.復唱障害
c.発語失行
d.聴覚的理解障害
e.語頭音ヒントの有効性
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:2番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 58.1%標準
93人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
👥 読者の報告をもとに修正済み(2026-08-07)— ご指摘ありがとうございました
■ 正答:2番 — a・e
ブローカ失語は非流暢で努力性の発話・失文法・発語失行を伴い、聴覚的理解が比較的保たれる一方で復唱も障害される点が診断の手がかりになる。これに対し保続(a)は多くの失語や前頭葉症状で出現する非特異的な所見、語頭音ヒントの有効性(e)は健忘失語などで顕著な所見で、いずれもブローカ失語の診断の決め手にならない。
【各選択肢の解説】
a. 保続
✅ 重要でない(正答に含まれる)。保続は前頭葉症状として多くの失語・認知障害で出現する非特異的な所見であり、ブローカ失語に固有の診断指標ではない。
✅ 重要でない(正答に含まれる)。保続は前頭葉症状として多くの失語・認知障害で出現する非特異的な所見であり、ブローカ失語に固有の診断指標ではない。
b. 復唱障害
❌ 重要である。ブローカ失語では復唱も障害される。復唱が保たれる超皮質性運動失語との鑑別点になるため、診断上の意味を持つ。
❌ 重要である。ブローカ失語では復唱も障害される。復唱が保たれる超皮質性運動失語との鑑別点になるため、診断上の意味を持つ。
c. 発語失行
❌ 重要である。発語失行はブローカ失語に高頻度で合併し、努力性・非流暢な発話の背景となる。診断の手がかりになる。
❌ 重要である。発語失行はブローカ失語に高頻度で合併し、努力性・非流暢な発話の背景となる。診断の手がかりになる。
d. 聴覚的理解障害
❌ 重要である。ブローカ失語では理解が比較的保たれることが特徴で、理解の程度を評価することが流暢性失語(Wernicke失語)との鑑別に欠かせない。
❌ 重要である。ブローカ失語では理解が比較的保たれることが特徴で、理解の程度を評価することが流暢性失語(Wernicke失語)との鑑別に欠かせない。
e. 語頭音ヒントの有効性
✅ 重要でない(正答に含まれる)。語頭音による喚語の促進は健忘失語などで顕著にみられる所見で、ブローカ失語に固有ではない。診断の決め手にならない。
✅ 重要でない(正答に含まれる)。語頭音による喚語の促進は健忘失語などで顕著にみられる所見で、ブローカ失語に固有ではない。診断の決め手にならない。
【試験対策ポイント】
ブローカ失語の診断の核を、固有の所見と非特異的な所見に分けて整理する。
| 診断に重要(固有の所見) | 重要でない(非特異的な所見) |
|---|---|
| 非流暢・努力性の発話、失文法 | 保続 |
| 発語失行の合併 | 語頭音ヒントの有効性 |
| 復唱障害(超皮質性運動失語との鑑別) | |
| 聴覚的理解は比較的良好(Wernicke失語との鑑別) |
この形式の設問は「ブローカ失語に固有の所見か、多くの失語に共通する所見か」を分ける問題。保続と語頭音ヒント効果はどちらも特異性が低く、どの失語でも起こりうるため診断の決め手にならない。
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