STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第64問

高次脳機能障害第20回

第20回 言語聴覚士国家試験 第64問(高次脳機能障害)の正答は 3 です。前頭側頭葉変性症は、人格・行動の変化や言語障害(意味性認知症・進行性非流暢性失語)を中核症状とする。

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問題
誤っている組合せはどれか。
  1. 1.レビー小体型認知症 ― 幻 視
  2. 2.脳血管性認知症 ― 意欲低下
  3. 3.前頭側頭葉変性症 ― 構成障害
  4. 4.アルツハイマー病 ― 遂行機能障害
  5. 5.皮質基底核変性症 ― 肢節運動失行

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 前頭側頭葉変性症 ― 構成障害

前頭側頭葉変性症は、人格・行動の変化や言語障害(意味性認知症・進行性非流暢性失語)を中核症状とする。構成障害は主に頭頂葉機能の障害でアルツハイマー病などにみられる症状であり、前頭側頭葉変性症の中核ではない。組合せ3が誤りである。


【各選択肢の解説】

1. レビー小体型認知症 ― 幻視
❌ 正しい組合せ。レビー小体型認知症は具体的な幻視、認知の変動、パーキンソニズムを特徴とする。幻視は中核症状である。
2. 脳血管性認知症 ― 意欲低下
❌ 正しい組合せ。脳血管性認知症ではアパシー(意欲低下)や感情失禁、まだら認知がみられる。意欲低下は典型的である。
3. 前頭側頭葉変性症 ― 構成障害
✅ 誤った組合せ(=正答)。前頭側頭葉変性症の中核は人格・行動変化や言語障害である。構成障害は頭頂葉性の症状で中核症状ではない。
4. アルツハイマー病 ― 遂行機能障害
❌ 正しい組合せ。アルツハイマー病では記憶障害に加え遂行機能障害や視空間障害が進行に伴い現れる。対応は適切である。
5. 皮質基底核変性症 ― 肢節運動失行
❌ 正しい組合せ。皮質基底核変性症では左右差のある運動障害に加え肢節運動失行や他人の手徴候がみられる。対応は適切である。

【試験対策ポイント】

主な認知症の中核症状を整理する。

疾患中核症状
レビー小体型幻視・認知の変動・パーキンソニズム
脳血管性意欲低下・感情失禁
アルツハイマー病記憶障害・遂行機能障害
前頭側頭葉変性症人格・行動変化・言語障害

ポイントは前頭側頭葉変性症=行動・人格・言語が中心という点である。構成障害(頭頂葉性)と結びつける組合せは中核から外れると判断する。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

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