第20回 言語聴覚士国家試験 第70問
言語発達障害学第20回
漢字の読み能力を評価できるのはどれか。
a.KABC-II(K-ABC)
b.LCスケール
c.DN-CAS
d.WISC-IV
e.STRAW
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — a, e
漢字の読み能力を直接評価できるのはKABC-IIとSTRAWです。KABC-IIは識字サブテスト(読む・書く)を含み、STRAWは標準読み書きスクリーニング検査として限局性学習障害の読み能力を測定します。LCスケール・DN-CAS・WISC-IVは言語や認知の一般的な評価は行いますが、漢字読みという特定スキルは対象外です。
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【各選択肢の解説】
a. KABC-II(K-ABC)
✅ 正しい。識字サブテスト(「漢字を読む」「漢字を書く」など)を含む認知能力検査で、漢字読み能力を評価できます。
b. LCスケール
❌ 誤り。言語コミュニケーション能力の発達段階を評価するスケールで、音韻能力や意味理解は測定しますが、漢字読みといった読字スキルの評価は含みません。
c. DN-CAS
❌ 誤り。計画・注意・同時処理・継次処理の認知プロセスを評価する検査で、読字能力を直接測定する項目はありません。
d. WISC-IV
❌ 誤り。一般的な認知能力(言語理解・知覚推理・ワーキングメモリ・処理速度)を評価する検査で、漢字という文字体系に特化した読み能力の測定項目はありません。
e. STRAW
✅ 正しい。標準読み書きスクリーニング検査の略で、限局性学習障害(LD)のスクリーニングを目的として読み・書き能力を直接測定し、漢字読みの評価が含まれます。
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【試験対策ポイント】
認知能力検査と限局性学習障害検査の違い:
| 検査名 | 目的 | 漢字読み評価 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| KABC-II | 認知能力(言語・非言語) | ✅ あり(識字) | 広範な認知測定 |
| WISC-IV | 一般的認知能力(4因子) | ❌ なし | 読字は測定外 |
| DN-CAS | 認知プロセス(PASS理論) | ❌ なし | 計画・注意重視 |
| LCスケール | 言語発達段階 | ❌ なし | 音韻・意味レベル |
| STRAW | 読み書き困難スクリーニング | ✅ あり | LD診断専用 |
重要:「読字・書字評価」→ KABC-IIまたはSTRAW