第20回 言語聴覚士国家試験 第80問
機能性構音障害第20回
機能性構音障害の訓練プログラムで考慮する必要性が低いのはどれか。
- 1.年 齢
- 2.被刺激性
- 3.誤り音の数
- 4.誤り音の種類
- 5.声の高さ ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 声の高さ
機能性構音障害の訓練プログラムは、音韻体系の獲得・習得に関する因子と、患者個人の特性を中心に設計されます。声の高さ(ピッチ)は、構音音そのものの正確性に対する考慮の必要性が低く、訓練の優先度とは異なります。対照的に、年齢・被刺激性・誤り音の数・誤り音の種類は、訓練プログラムの内容・方法・進度を決定する直接的で重要な要因です。
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【各選択肢の解説】
1. 年齢
✅ 正しい。年齢によって音韻獲得段階が異なり、訓練難度の設定やアプローチ方法の選択に直結する重要因子です。乳幼児と学童期では訓練内容が大きく異なります。
2. 被刺激性
✅ 正しい。被刺激性(刺激を受け入れやすさ)が低い患者では集中度が低下し、訓練効果に影響します。子どもの発達段階や心理社会的状態を踏まえた訓練設計が必須です。
3. 誤り音の数
✅ 正しい。誤り音の数が多い場合、優先順位の設定や段階的アプローチが必要となり、訓練プログラムの骨組みを決定する重要な情報です。
4. 誤り音の種類
✅ 正しい。パターン化した誤り類型(例:前舌化、濁音化)を認識することで、個別対応と効率的な訓練設計が可能になります。音韻体系の習得順序にも影響します。
5. 声の高さ
❌ 誤り。機能性構音障害における訓練の主目的は、正確な音の産出と音韻体系の確立であり、声の高さは構音の正確性や機能的改善と直接的な関連性を持ちません。嗄声や音声障害の訓練では重要ですが、この疾患では優先度が低いです。
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【試験対策ポイント】
機能性構音障害の訓練設計に必須の検討項目:
| 検討項目 | 理由 |
|---|---|
| 年齢 | 音韻獲得段階の判定、発達的適切性の確保 |
| 被刺激性 | 訓練への参加意欲、集中力、受け入れやすさ |
| 誤り音の数 | 訓練優先順位の設定、予後予測 |
| 誤り音の種類 | パターン化した誤り類型の認識、効率化 |
vs.訓練優先度が低い因子:
- 声の高さ(ピッチ):構音正確性との直接的関連が薄い
- 音量:構音障害の本質的改善には直結しない
ポイント:機能性構音障害と音声障害(嗄声・音声低下)の違いを常に意識。機能性構音障害では「音の種類と正確性」が中心。