STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第85問

嚥下障害第20回

第20回 言語聴覚士国家試験 第85問(嚥下障害)の正答は 4 です。嚥下時の喉頭挙上は、舌骨上筋群と甲状舌骨筋の働きで舌骨・喉頭を引き上げることで起こる。

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問題
嚥下時の喉頭挙上に関与しないのはどれか。 a.オトガイ舌骨筋 b.顎二腹筋 c.胸骨舌骨筋 d.甲状咽頭筋 e.甲状舌骨筋 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:4番

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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)

初回正答率 55.7%標準

88人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — c・d

嚥下時の喉頭挙上は、舌骨上筋群と甲状舌骨筋の働きで舌骨・喉頭を引き上げることで起こる。胸骨舌骨筋(c)は舌骨下筋群で喉頭を下げる方向に働き、甲状咽頭筋(d)は下咽頭収縮筋で喉頭挙上には直接関与しない。


【各選択肢の解説】

a. オトガイ舌骨筋
❌ 関与する。舌骨上筋群の一つで、舌骨を前上方へ引き上げる。喉頭挙上に寄与する重要な筋である。
b. 顎二腹筋
❌ 関与する。舌骨上筋群に属し、舌骨を引き上げて喉頭挙上を助ける。嚥下時の喉頭の前上方移動に関わる。
c. 胸骨舌骨筋
✅ 関与しない(=正答)。舌骨下筋群に属し、舌骨・喉頭を下げる方向に働く。喉頭を挙上する筋ではない。
d. 甲状咽頭筋
✅ 関与しない(=正答)。下咽頭収縮筋の一部で、咽頭の収縮(食塊の送り込み)に働く。喉頭そのものを挙上する筋ではない。
e. 甲状舌骨筋
❌ 関与する。甲状軟骨を舌骨に近づけて喉頭を引き上げる。舌骨が固定された状態では喉頭全体を上方へ引き上げ、舌骨上筋群とともに喉頭挙上に寄与する。

【試験対策ポイント】

舌骨周囲の筋を働きで整理する。

筋群働き
舌骨上筋群+甲状舌骨筋喉頭挙上オトガイ舌骨筋・顎二腹筋・甲状舌骨筋
舌骨下筋群喉頭下制胸骨舌骨筋
咽頭収縮筋食塊の送り込み甲状咽頭筋

要点は喉頭挙上=舌骨上筋群+甲状舌骨筋である。舌骨下筋群(下制)や咽頭収縮筋(送り込み)は挙上には関与しないと区別する。喉頭挙上は嚥下時の気道防御(喉頭閉鎖)と食道入口部の開大に直結する重要な動きである。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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