第20回 言語聴覚士国家試験 第92問
小児聴覚障害第20回
聴覚障害児の「絵日記指導」について誤っているのはどれか。
- 1.5歳児から適応される。 ✓
- 2.小児の体験をテーマとする。
- 3.語彙・文・談話学習の教材になる。
- 4.養育者が絵に語や文を併記する。
- 5.再現遊びでテーマを追体験する。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 5歳児から適応される。
絵日記指導は聴覚障害児の言語発達支援における重要な手法ですが、適応開始年齢に関する誤解が生じやすい項目です。実際には、絵日記指導は3~4歳児から開始できるとされており、5歳児開始という記述は「開始年齢を遅く見積もった誤り」です。早期からの取り組みが言語基盤形成に有効です。
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【各選択肢の解説】
1. 5歳児から適応される。
❌ 誤り。絵日記指導の適応開始年齢は3~4歳児とされています。聴覚障害児の言語発達は健聴児より進行が遅れやすいため、むしろ「早期開始」が推奨されます。5歳児開始では発達段階としては遅すぎます。
2. 小児の体験をテーマとする。
✅ 正しい。絵日記指導の基本は、子ども自身が実際に経験した出来事を絵に描き、それを言語化するプロセスです。自分の体験を言語化することで、意味のある学習となります。
3. 語彙・文・談話学習の教材になる。
✅ 正しい。絵日記は単語レベル(語彙)、文レベル(単文・複文)、複数の文をつなぐテーマ(談話)と、多段階の言語学習に活用できます。実際の指導場面では、段階的な言語活動の教材として機能します。
4. 養育者が絵に語や文を併記する。
✅ 正しい。保護者や教育者が、子どもの描いた絵に対して言語化したもの(単語や文)を書き添えます。このモデル提示を通じて、子どもが視覚的・言語的に同時学習できるようになります。
5. 再現遊びでテーマを追体験する。
✅ 正しい。描いた絵日記の内容を遊びで再現することで、体験をより深く定着させることができます。言語習得と同時に、社会性・認知的発達も促進されます。
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【試験対策ポイント】
絵日記指導の5つの要素と開始時期:
| 要素 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 開始時期 | 3~4歳児(誤:5歳児) | 早期開始が言語発達促進のカギ |
| テーマ | 本人の実体験 | 抽象的な話題は不可 |
| 言語レベル | 語彙→文→談話 | 段階的学習が可能 |
| 養育者の役割 | 語・文の併記 | モデル提示により学習効果向上 |
| 拡張活動 | 再現遊び | 体験の追体験で定着促進 |
頻出誤り:「適応開始時期を遅く述べる誤り」は試験問題として繰り返し出題されるため、3~4歳開始を確実に記憶することが重要です。