STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第102問

耳鼻咽喉科学第21回
副鼻腔を構成する空洞でないのはどれか。
  1. 1.篩骨洞
  2. 2.上顎洞
  3. 3.前頭洞
  4. 4.蝶形骨洞
  5. 5.乳突洞 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 乳突洞 副鼻腔は上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞の4つの空洞で構成されます。乳突洞は副鼻腔ではなく、中耳の後方に位置する別の空気含有腔です。言語聴覚士が扱う嚥下・音声領域では直接関連が薄いですが、解剖学的位置関係の理解は重要です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 篩骨洞 ✅ 正しい。副鼻腔を構成する4つの空洞のひとつです。眼窩内側に位置し、多数の小室からなります。上気道の感染時に炎症が波及しやすい部位です。 2. 上顎洞 ✅ 正しい。副鼻腔の中で最も大きく、上顎骨内に位置します。鼻腔の側壁に開口します。副鼻腔炎では最も頻繁に罹患します。 3. 前頭洞 ✅ 正しい。額の部分に位置する副鼻腔で、前頭骨内にあります。眉毛の上方にあたる場所です。副鼻腔を構成する4つの空洞のひとつです。 4. 蝶形骨洞 ✅ 正しい。頭蓋底深部に位置し、蝶形骨内にあります。最も深い位置にある副鼻腔で、脳下垂体の直上にあたります。 5. 乳突洞 ❌ 誤り。乳突洞は中耳の構成要素で、副鼻腔ではありません。側頭骨の乳突突起内に位置し、中耳空気胞系の一部です。中耳炎の際に炎症が波及することがあります。 --- 【試験対策ポイント】 副鼻腔の定義:上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞の4つ | 空洞 | 位置 | 特徴 | |---|---|---| | 上顎洞 | 上顎骨内 | 最大の副鼻腔 | | 篩骨洞 | 眼窩内側 | 多数の小室からなる | | 前頭洞 | 前頭骨内 | 眉上方 | | 蝶形骨洞 | 蝶形骨内 | 最深部・脳下垂体近傍 | 乳突洞:中耳腔と連続する空気含有腔(副鼻腔ではない) 紛らわしいポイント:乳突洞は「洞」という名称で呼ばれるため、副鼻腔と誤認しやすい。しかし中耳系に属する構造です。
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