第21回 言語聴覚士国家試験 第104問
生理学第21回
脂質を分解する消化酵素含む消化液はどれか。
a.唾 液
b.胃 液
c.腸 液
d.膵 液
e.胆 汁
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:1・3・4番
解説
# 第21回 第104問 解説
⚠️ この問題は1番・3番・4番が正答として処理されています。
■ 正答:1番・3番・4番(複数正答) — a.唾液、b.胃液、c.腸液、d.膵液
脂質を分解する消化酵素(リパーゼ)を含む消化液の組み合わせを問う問題ですが、各消化液のリパーゼの有無について解釈に不備があり、3つの組み合わせが正答として認められました。最も確実なのは**膵液(膵リパーゼ)**で、脂質消化の主役です。唾液中の舌リパーゼ、胃液中の胃リパーゼ、腸液中のリパーゼについてはいずれも微量ながら存在するとされ、選択肢の組み合わせとして複数成立しました。なお**胆汁は消化酵素を含まず、脂肪を乳化する役割**のみを担う点が重要です。
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【各選択肢の解説】
a. 唾液
✅ 正しい(本問では)。**舌リパーゼ**(舌根部のエブネル腺由来)が含まれるとされ、乳児期には特に脂質消化に寄与するとされています。
b. 胃液
✅ 正しい。**胃リパーゼ**が含まれ、中性~弱酸性で作用する脂肪分解酵素として働きます。主成分はペプシン・塩酸ですが、リパーゼもわずかに含みます。
c. 腸液
✅ 正しい(本問では)。小腸粘膜由来のリパーゼが含まれるとされます。ただし主な脂質消化は膵リパーゼによります。
d. 膵液
✅ 正しい。**膵リパーゼ**を含み、脂質消化の中心的役割を果たします。胆汁酸による乳化後の脂肪滴を分解します。
e. 胆汁
❌ 誤り。胆汁は**消化酵素を含まない**。胆汁酸塩により脂肪を**乳化**し、リパーゼの作用を助けるのみです。
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【試験対策ポイント】
- **胆汁は消化酵素を含まない**ことは国試頻出。役割は「乳化」であり「分解」ではない点を区別する。
- 脂質分解酵素の主役は**膵リパーゼ(膵液)**。
- 唾液(舌リパーゼ)・胃液(胃リパーゼ)・腸液にも補助的にリパーゼが存在する。
- 各消化液の主要酵素の整理:
- 唾液:**アミラーゼ(プチアリン)**
- 胃液:**ペプシン**(タンパク分解)
- 膵液:**アミラーゼ・トリプシン・リパーゼ**(三大栄養素すべて)
- 胆汁:**酵素なし**、乳化作用のみ