第21回 言語聴覚士国家試験 第105問
内科学第21回
誤っている組み合わせはどれか。
- 1.肺機能検査 ― 1秒率
- 2.心エコ- ― 弁膜症
- 3.全血球計算 ― 血小板数
- 4.心電図 ― 不整脈
- 5.肝機能検査 ― アミラーゼ ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 肝機能検査 ― アミラーゼ
肝機能検査の項目にアミラーゼは含まれません。アミラーゼは膵臓・唾液腺の酵素であり、膵機能や急性膵炎の診断に用いられます。肝機能検査はAST・ALT・ALP・γ-GTPなど肝臓由来の酵素や、ビリルビン・アルブミンなどを測定する検査です。
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【各選択肢の解説】
1. 肺機能検査 ― 1秒率
✅ 正しい。1秒率(FEV1/FVC)は肺機能検査の重要な指標であり、閉塞性換気障害(COPD・喘息)と制限性換気障害の鑑別に用いられます。1秒率が70%未満で閉塞性障害と判定されます。
2. 心エコー ― 弁膜症
✅ 正しい。心エコー検査は弁膜症(大動脈弁狭窄症・僧帽弁閉鎖不全症など)の診断・重症度評価の標準的検査です。弁の形態異常・血流パターンを視覚的に評価できます。
3. 全血球計算 ― 血小板数
✅ 正しい。全血球計算(CBC)は赤血球数・白血球数・血小板数・ヘモグロビン値などを一度に測定する基本的な血液検査です。血小板数の測定は止血能評価に不可欠です。
4. 心電図 ― 不整脈
✅ 正しい。心電図検査は不整脈(心房細動・房室ブロック・期外収縮など)の診断における最も重要な検査です。心電図波形の異常から不整脈の種類と重症度を判定できます。
5. 肝機能検査 ― アミラーゼ
❌ 誤り。アミラーゼは膵臓・唾液腺の酵素であり、肝機能検査の項目ではありません。肝機能検査はAST(GOT)・ALT(GPT)・ALP・γ-GTP・総ビリルビン・直接ビリルビン・アルブミンなどで構成されます。
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【試験対策ポイント】
各種検査と測定項目の対応
| 検査名 | 主要測定項目 | 主な臨床用途 |
|---|---|---|
| 肺機能検査 | FVC・FEV1・1秒率 | 閉塞性/制限性換気障害の鑑別 |
| 心エコー | 弁形態・弁逆流・心機能 | 弁膜症・心不全の診断 |
| 全血球計算(CBC) | RBC・WBC・血小板・Hb | 貧血・感染・止血能 |
| 心電図 | P波・QRS波・T波 | 不整脈・虚血性疾患 |
| 肝機能検査 | AST・ALT・ALP・γ-GTP・ビリルビン | 肝炎・肝硬変・胆道疾患 |
| 膵機能検査 | **アミラーゼ・リパーゼ** | 急性膵炎の診断 |
アミラーゼの由来と臨床意義
肝機能検査とはいえない酵素:アミラーゼ・リパーゼ(膵由来)、LDH(多臓器由来)
肝機能検査に含まれるもの:AST・ALT(肝細胞酵素)、ALP・γ-GTP(胆道酵素)