STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第117問

耳鼻咽喉科学第21回
ウイルス感染症はどれか。 a.白板症 b.黒毛舌 c.疱疹性歯肉口内炎 d.手足口病 e.口腔カンジタ症 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — c,d ウイルス感染症である疱疹性歯肉口内炎と手足口病が正答です。疱疹性歯肉口内炎は単純ヘルペスウイルス(HSV-1)による感染症、手足口病はエンテロウイルス(コクサッキーウイルスA16など)による感染症であり、両者ともウイルス感染です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 白板症 ❌ 誤り。白板症は口腔粘膜の前がん病変であり、感染症ではありません。喫煙や飲酒などの刺激物が原因とされており、ウイルス感染症ではありません。 b. 黒毛舌 ❌ 誤り。黒毛舌は舌背の糸状乳頭が過度に伸長し、口腔内常在菌が増殖する状態で、感染症ではなく非感染性の変化です。抗生物質長期使用や免疫低下状態で起こりやすいとされています。 c. 疱疹性歯肉口内炎 ✅ 正しい。単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)による感染症です。口腔粘膜に小水疱が多発し、潰瘍化します。典型的には発熱、リンパ節腫脹を伴い、初感染で最も症状が強いウイルス感染症です。 d. 手足口病 ✅ 正しい。エンテロウイルス属(主にコクサッキーウイルスA16、EV71など)による感染症です。小児に多く、手・足・口腔内に小水疱が出現します。ウイルス感染症に分類されます。 e. 口腔カンジタ症 ❌ 誤り。カンジダアルビカンスは真菌であり、ウイルスではありません。免疫低下状態や抗生物質長期使用時に発症しやすい真菌感染症です。 --- 【試験対策ポイント】 口腔・咽喉領域の感染症分類表: | 感染症 | 病原体 | 主な特徴 | |---|---|---| | 疱疹性歯肉口内炎 | HSV-1(ウイルス) | 初感染で重症。水疱→潰瘍。発熱・リンパ腫脹 | | 手足口病 | エンテロウイルス(ウイルス) | 小児好発。手足+口内水疱。季節性(夏) | | 口腔カンジタ症 | カンジダアルビカンス(真菌) | 白色苔状。免疫低下時に多発 | | 白板症 | 非感染性前がん病変 | 刺激物(喫煙・飲酒)。悪性化リスク | | 黒毛舌 | 非感染性変化 | 糸状乳頭伸長。抗生物質後に多い | 重要: - ウイルスのみの選択肢を抽出する問題では「真菌」と「非感染性病変」が混在して出題されることが多い - 疱疹性歯肉口内炎と手足口病は両者とも「水疱→潰瘍」を形成するが、初感染時の重症度(疱疹が高い)と好発年齢(手足口が小児)で区別
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