第21回 言語聴覚士国家試験 第131問
臨床心理学第21回
誤っている組み合わせはどれか。
- 1.遊戯療法 ― 精神交互作用 ✓
- 2.認知療法 ― 自動思考の修正
- 3.家族療法 ― リフレーミング
- 4.行動療法 ― 古典的条件付け
- 5.クライアント中心療法 ― 共感的理解
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 遊戯療法 ― 精神交互作用
遊戯療法は精神交互作用ではなく、遊びを通じた心理療法です。精神交互作用は対人関係論(サリヴァン)の基本概念で、人間関係において相互に影響を及ぼす相互作用を指しており、遊戯療法の理論的背景ではありません。
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【各選択肢の解説】
1. 遊戯療法 ― 精神交互作用
❌ 誤り。遊戯療法は児童が遊びを通じて感情表現・問題解決を行う療法で、その理論的背景は遊びの治療的価値にあります。精神交互作用はサリヴァンの対人関係論の用語で、遊戯療法とは直接的な関連がありません。
2. 認知療法 ― 自動思考の修正
✅ 正しい。認知療法(ベック)の中核は自動思考(無意識的に湧く思考)を認識し、それが妥当か検証し、修正することで、認知的歪みを改善する手法です。
3. 家族療法 ― リフレーミング
✅ 正しい。リフレーミング(問題を別の視点から捉え直す技法)は家族療法の重要な手法であり、問題行動を家族システム全体の文脈で再解釈します。
4. 行動療法 ― 古典的条件付け
✅ 正しい。行動療法は古典的条件付け(パヴロフ)と道具的条件付け(スキナー)の学習理論に基づいており、症状改善を目指します。
5. クライアント中心療法 ― 共感的理解
✅ 正しい。クライアント中心療法(ロジャーズ)の3つの治療的条件の1つが共感的理解(クライアント中心に相手を理解する)です。
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【試験対策ポイント】
主要心理療法と理論的背景の整理
| 療法 | 理論的背景・重要概念 |
|---|---|
| 精神分析 | 無意識の探索、転移、防衛機制 |
| クライアント中心療法 | 無条件の肯定的関心、共感的理解、自己一致 |
| 認知療法 | 自動思考の修正、認知的歪みの改善 |
| 行動療法 | 古典的条件付け、道具的条件付け、系統的脱感作 |
| 遊戯療法 | 遊びの治療的価値、表現・カタルシス、児童中心 |
| 家族療法 | リフレーミング、システム論、相互作用の改善 |
重要:精神交互作用はサリヴァンの対人関係論の用語であり、遊戯療法の中核概念ではない点が区別のポイントです。