第21回 言語聴覚士国家試験 第152問
言語聴覚障害総論第21回
言語訓練中に患者の容体が急変した時最初にすべきことはどれか。
- 1.横にする。
- 2.血圧を測る。
- 3.周囲のスタッフを呼ぶ。 ✓
- 4.家族に説明する。
- 5.報告書を書く。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 周囲のスタッフを呼ぶ。
言語訓練中の急変時は、まず医療チーム全体で対応するために周囲のスタッフを呼ぶことが最優先です。医療現場の初期対応では「人的資源の確保」が最初のステップとなり、その後に医学的処置が順序立てて行われます。一人で対応を進めることは患者の生命予後を悪化させるリスクが高まります。
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【各選択肢の解説】
1. 横にする。
❌ 誤り。意識がない場合に重要ですが、患者の状態を把握する前に体位を変えるのは危険です。脊椎損傷の可能性がある場合、不用意な体位変更は二次的障害を招きます。
2. 血圧を測る。
❌ 誤り。情報収集として重要ですが、緊急時の最初の行動ではありません。スタッフが集まった後、医師の指示下で測定すべきです。
3. 周囲のスタッフを呼ぶ。
✅ 正しい。医療現場のBLS(一次救命処置)・ACLS(二次救命処置)の基本原則では、発見者は最初に「応援要請」を行います。複数の専門職による迅速な対応が患者の生命を守ります。
4. 家族に説明する。
❌ 誤り。患者の状態が不明確な段階での説明は混乱を招き、貴重な対応時間が失われます。医学的対応が優先されるべき局面です。
5. 報告書を書く。
❌ 誤り。記録はインシデント対応の後に行われます。急変時に報告書作成に時間を費やすことは本来の責務に反します。
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【試験対策ポイント】
急変時の対応優先順序(医療現場の標準):
- 第1段階:応援要請(スタッフ呼集)
- 第2段階:患者の状態評価(反応・呼吸確認)
- 第3段階:医学的処置(心肺蘇生・医師指示)
- 第4段階:記録・報告(落ち着いた後)
言語聴覚士の責務:
一人で医学的処置を判断しない→医師・看護師と連携
紛らわしい選択肢の区別:
「最初にすべきこと」という問い方に注目。単に「重要」な行動ではなく「時間軸の最初」を判定する問題です。