STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第168問

言語発達障害学第21回
誤っている組合わせはどれか。
  1. 1.CARS ― 親面接 ✓
  2. 2.M-CHAT ― 早期発見
  3. 3.PARS-TR ― こだわり
  4. 4.スマーティ課題 ― 心の理論
  5. 5.ストレンジストーリー ― 冗談や皮肉

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — CARS — 親面接 CARSは親面接ではなく、主に「直接観察」によって実施される評価スケールです。検査者が子どもの行動を観察して採点する必要があります。一方、M-CHATやPARS-TRは親への質問紙形式の検査であり、親面接という形態を取ります。 --- 【各選択肢の解説】 1. CARS — 親面接 ❌ 誤り。CARS(幼児自閉症評定尺度)は「直接観察」に基づく評価スケールです。検査者が子どもの行動を15項目にわたって観察し採点するため、親面接ではなく検査者による臨床観察が主体です。 2. M-CHAT — 早期発見 ✅ 正しい。M-CHAT(改訂版)は「Modified Checklist for Autism in Toddlers」であり、18~24ヶ月の幼児における自閉症スペクトラム障害の早期発見を目的とした親向けチェックリストです。 3. PARS-TR — こだわり ✅ 正しい。PARS-TR(親面接式自閉症診断基準)は自閉症の診断に用いられ、コミュニケーション障害、社会的相互作用の障害、そして「限定した興味やこだわり行動」の評価を含みます。 4. スマーティ課題 — 心の理論 ✅ 正しい。スマーティ課題は、子どもが自分と異なる他者の信念状態を理解できるかを測定する「心の理論課題」の代表例です。4~5歳で通過することが多い。 5. ストレンジストーリー — 冗談や皮肉 ✅ 正しい。ストレンジストーリーは、冗談・皮肉・嘘・誤解など「自閉症スペクトラム障害のある児者が困難な社会的コミュニケーション」の評価に用いられます。 --- 【試験対策ポイント】 自閉症スペクトラム障害の評価方法(実施形態による分類) | 検査名 | 形態 | 対象年齢 | 主な評価領域 | |---|---|---|---| | CARS | 直接観察 | 2~4歳 | 自閉症の重症度 | | M-CHAT | 親向けチェックリスト | 18~24ヶ月 | 早期発見スクリーニング | | PARS-TR | 親面接式 | 全年代 | 診断基準の評価 | | ADOS | 直接観察 | 全年代 | コミュニケーション・社会性 | 「心の理論」評価課題の代表 - スマーティ課題(4~5歳で通過) - サリーとアン課題(古典的) - ストレンジストーリー(高機能・自閉症スペクトラムの微細な困難の評価) 重要否定知識 - CARSは「観察」→親面接ではない - 親向けチェックリストはM-CHAT、PARS-TRが代表
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