第21回 言語聴覚士国家試験 第178問
機能性構音障害第21回
構音障害の種類と評価しやすい単語との組み合わせで正しいのはどれか。
- 1.口蓋化構音 ― たいこ ✓
- 2.側音化構音 ― ぱんだ
- 3.声門破裂音 ― あおい
- 4.鼻咽腔構音 ― らっぱ
- 5.咽頭摩擦音 ― めがね
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 口蓋化構音 — たいこ
口蓋化構音は、本来は歯茎音である「t」や「d」の音が、口蓋(硬口蓋)で調音されてしまい、「ち」「じ」のような音になる誤った構音です。「たいこ」は「たいこ」が「ちゃいこ」のように聞こえるため、この誤り方の評価に最適です。
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【各選択肢の解説】
1. 口蓋化構音 — たいこ
✅ 正しい。歯茎音「t」が口蓋で調音され、「ち」になるため「ぎゃいご」に変わります。この誤り方を評価するには「た」行を含む単語が最適であり、「たいこ」は典型的です。
2. 側音化構音 — ぱんだ
❌ 誤り。側音化構音は「l」が両側に気流が漏れた音になる誤りであり、日本語では「ら」行の音が該当します。「ぱんだ」には「ら」行がないため不適切です。「ろボット」「ライオン」など「ら」行を含む単語が評価に適しています。
3. 声門破裂音 — あおい
❌ 誤り。声門破裂音は「p」「t」「k」などの音が、喉頭で瞬間的に遮断される音になる誤りです。「あおい」に「p」「t」「k」の音が含まれていないため、この構音障害の評価には不適切です。「ぱんだ」「たいこ」など破裂音を含む単語が必要です。
4. 鼻咽腔構音 — らっぱ
❌ 誤り。鼻咽腔構音は「s」「sh」などの摩擦音が、鼻腔を通じて産生される誤りです。「らっぱ」は「ら」行の音が主であり、摩擦音を評価するには「さくら」「しゃぼん」などの「さ」「しゃ」行を含む単語が適切です。
5. 咽頭摩擦音 — めがね
❌ 誤り。咽頭摩擦音は「k」「g」などが咽頭で調音される誤りであり、「か」「が」行を評価する必要があります。「めがね」は「め」から始まるため不適切です。「かき」「がっこう」など「か」「が」行を含む単語が必要です。
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【試験対策ポイント】
構音障害の種類と評価単語の対応表
| 構音障害の種類 | 対象音 | 評価に適した単語 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 口蓋化構音 | t・d音が「ち・じ」に | たいこ、ともだち | 歯茎音が口蓋にズレ |
| 側音化構音 | r音が両側漏れ | ライオン、ロボット | ら行を含む必須 |
| 声門破裂音 | p・t・k が喉頭で遮断 | ぱんだ、たいこ、かき | 破裂音が必須 |
| 鼻咽腔構音 | s・sh が鼻腔経由 | さくら、しゃぼん | さ・しゃ行を含む |
| 咽頭摩擦音 | k・g が咽頭で調音 | かき、がっこう | か・が行を含む |
重要:「評価に適した単語」には、その構音障害の対象音が「明確に含まれる」ことが必須条件です。