第21回 言語聴覚士国家試験 第2問
解剖学第21回
核がないのはどれか。
a.赤血球
b.好中球
c.リンパ球
d.好酸球
e.血小板
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — a,e(赤血球と血小板)
哺乳類の成熟赤血球と血小板は、核を持たない細胞成分です。赤血球は成熟過程で核を放出し、効率的な酸素運搬に特化した構造をしており、血小板は巨核球の細胞質から分離した断片であるため核を含みません。これに対し、好中球・リンパ球・好酸球はいずれも白血球であり、核を持つ完全な細胞です。
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【各選択肢の解説】
a. 赤血球
✅ 正しい(核がない)。成熟赤血球は哺乳類特有の進化適応により、核と細胞小器官を放出して円盤状となり、酸素運搬効率を最大化しています。核の放出により細胞内スペースが確保され、ヘモグロビン濃度が高まります。
b. 好中球
❌ 誤り(核がある)。好中球は白血球の一種で、分葉核(通常3〜5葉の核小葉)を持つ完全な細胞です。貪食能力に優れた顆粒球であり、細菌感染防御で中心的役割を果たします。
c. リンパ球
❌ 誤り(核がある)。リンパ球は白血球で、円形の核を持ちます。T細胞とB細胞に分類され、特異的免疫反応(適応免疫)を担当する完全な細胞です。
d. 好酸球
❌ 誤り(核がある)。好酸球は好中球と同じ顆粒球であり、好塩基性の核を持つ完全な細胞です。寄生虫感染やアレルギー反応で増加する白血球です。
e. 血小板
✅ 正しい(核がない)。血小板は巨核球の細胞質から分離した細胞断片であり、核を持ちません。ミトコンドリアなどの細胞小器官は含みますが、核は存在しないため、厳密には細胞ではなく「細胞成分」に分類されます。
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【試験対策ポイント】
【血液細胞の核の有無】
| 細胞 | 核の有無 | 備考 |
|---|---|---|
| 赤血球 | ❌ なし | 成熟過程で核を放出。哺乳類特有 |
| 血小板 | ❌ なし | 巨核球の細胞質断片 |
| 好中球(白血球) | ✅ あり | 分葉核(3〜5葉) |
| リンパ球(白血球) | ✅ あり | 円形核 |
| 好酸球(白血球) | ✅ あり | 好塩基性の核 |
| 好塩基球(白血球) | ✅ あり | 馬蹄形核 |
| 単球(白血球) | ✅ あり | 腎臓型の核 |
【核がない=選択肢で常に問われる組み合わせ】
- 赤血球+血小板=核なし
- 白血球(好中球・リンパ球・好酸球・好塩基球・単球)=全て核あり
【頻出ひっかけ】
- 血小板を「細胞」と誤認しないこと。正確には「細胞成分」
- 好中球と好酸球は見た目が似ているが、両者とも核を有する
- 赤血球が核をなぜ失うか:酸素運搬効率の最大化(ヘモグロビン濃度向上)