STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第20問

呼吸系第21回
発話中(東京方言)に後輪状披裂筋の活動を認めるのはどれか。 a.いじ(維持) b.いぎ(異議) c.いみ(意味) d.いし(医師) e.いき(遺棄) 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — d,e(いし/医師、いき/遺棄) 後輪状披裂筋は声帯を閉鎖させる筋肉です。東京方言での発話中に後輪状披裂筋の活動が認められるのは、無声閉鎖音(/s/や/k/音など)の発声時です。「いし」の/sh/音と「いき」の/k/音は声帯を閉鎖した状態で発話される音であり、後輪状披裂筋が活動します。一方、「いじ」「いぎ」「いみ」は有声音を含むため、声帯が開いた状態で発話され、後輪状披裂筋の活動は認められません。 --- 【各選択肢の解説】 a. いじ(維持) ❌ 誤り。この発音は/i-ji/で、/j/音は有声音です。有声音の発話では声帯が開いた状態が保たれるため、後輪状披裂筋の活動は認められません。 b. いぎ(異議) ❌ 誤り。この発音は/i-gi/で、/g/音は有声閉鎖音です。有声音のため声帯は開いた状態にあり、後輪状披裂筋の活動は認められません。 c. いみ(意味) ❌ 誤り。この発音は/i-mi/で、/m/音は有声鼻音です。有声音であるため声帯が開いた状態で発話され、後輪状披裂筋の活動は認められません。 d. いし(医師) ✅ 正しい。この発音は/i-∫i/で、/∫/(シ音)は無声歯茎後部摩擦音です。無声音の発話では声帯が閉鎖された状態が必要であり、後輪状披裂筋が活動して声帯を閉鎖させます。 e. いき(遺棄) ✅ 正しい。この発音は/i-ki/で、/k/音は無声軟口蓋閉鎖音(無声後部閉鎖音)です。無声音であるため後輪状披裂筋が活動して声帯を閉鎖させます。 --- 【試験対策ポイント】 | 音の分類 | 声帯の状態 | 後輪状披裂筋 | 例 | |---|---|---|---| | 無声音 | 閉鎖 | 活動あり | /s/、/∫/、/k/、/p/ | | 有声音 | 開放・振動 | 活動なし | /z/、/g/、/j/、/m/、/n/ | キーワード: - 後輪状披裂筋:声帯を内転・閉鎖する唯一の筋肉 - 無声音発話時に活動が必須 - 東京方言での音韻体系を理解することが重要 - /∫/と/ki/が無声音であることが鍵
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