第21回 言語聴覚士国家試験 第27問
臨床心理学第21回
Maslow,A.H.の欲求階層において最上位のものはどれか。
- 1.愛と所属の欲求
- 2.安全の欲求
- 3.自己実現の欲求 ✓
- 4.承認と尊重の欲求
- 5.生理的な欲求
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 自己実現の欲求
Maslow の欲求階層説は、人間の欲求を5段階のピラミッド構造で示しており、最上位が自己実現の欲求です。これは自分の可能性を最大限に活かし、自分自身になることを目指す欲求で、他の段階の欲求が満たされた後に初めて現れるとされています。
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【各選択肢の解説】
1. 愛と所属の欲求
❌ 誤り。Maslow の階層では第3段階に位置します。人間関係や帰属意識に関わる欲求ですが、自己実現より下位です。
2. 安全の欲求
❌ 誤り。階層の第2段階です。危険や不安から身を守りたいという欲求で、生理的欲求の次に来ますが、最上位ではありません。
3. 自己実現の欲求
✅ 正しい。Maslow が提唱した欲求階層の最上位(第5段階)です。自分の能力を最大限に発揮し、自分らしく生きることを求める欲求です。
4. 承認と尊重の欲求
❌ 誤り。階層の第4段階です。自分が価値のある人間として認められたいという欲求で、自己実現より下位です。
5. 生理的な欲求
❌ 誤り。階層の最下位(第1段階)です。食欲・睡眠欲など生命維持に必要な基本的欲求です。
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【試験対策ポイント】
Maslow の欲求階層(下位から上位へ)
| 段階 | 欲求の種類 | 具体例 |
|---|---|---|
| 1段階 | 生理的欲求 | 食べたい・寝たい・喉が渇いた |
| 2段階 | 安全の欲求 | 危険回避・保障・秩序を求める |
| 3段階 | 愛と所属の欲求 | 友情・人間関係・帰属意識 |
| 4段階 | 承認と尊重の欲求 | 名誉・地位・自尊心・他者からの認可 |
| 5段階 | 自己実現の欲求 | 自分の能力を発揮・自己を超える |
重要ポイント:
- 段階は「ピラミッド構造」→下位の欲求が満たされると、次の段階の欲求が現れる
- 最上位の自己実現の欲求は「進行中の過程」で完了しない(常に目指すもの)
- 臨床では、患者のどの欲求段階にいるかを見極めることが重要
- 言語聴覚専門領域との接点:コミュニケーション支援は「愛と所属」「承認と尊重」を満たすために重要な役割を担う