STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第53問

言語聴覚障害総論第21回
機能障害の予後予測において直接的に関与しないのはどれか。
  1. 1.障害のタイプ
  2. 2.障害の重症度
  3. 3.病前の趣味 ✓
  4. 4.本人の意欲
  5. 5.年 齢

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 病前の趣味 予後予測は「機能障害そのもの」と「回復への本人の取り組む姿勢」に左右されます。障害のタイプ・重症度・年齢・意欲は機能回復に直接関与する要因ですが、趣味という嗜好は予後予測の根拠にはなりません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 障害のタイプ ✅ 正しい。同じ脳卒中でも失語症と構音障害では神経機構が異なり、回復経過が大きく異なります。障害の位置・性質は予後を大きく左右する重要因子です。 2. 障害の重症度 ✅ 正しい。重症度が軽度なほど回復する余地が大きく、重症なほど残存障害が残りやすいです。初期重症度は予後予測の強力な指標です。 3. 病前の趣味 ❌ 誤り。趣味は本人の生活史的背景を示すものですが、神経機能の回復や機能障害の改善には直接的な関連がありません。アプローチの個別化には参考になりますが、予後予測そのものには主たる根拠になりません。 4. 本人の意欲 ✅ 正しい。リハビリテーションへの動機づけ、訓練への積極性は回復速度と最終的な改善度に強く影響します。同じ障害でも意欲の差で予後が異なります。 5. 年齢 ✅ 正しい。年齢が若いほど脳可塑性が高く、神経回復が期待できます。高齢者は回復が遅延・停滞する傾向があり、重要な予後因子です。 --- 【試験対策ポイント】 予後予測の直接因子(神経学的・医学的根拠) ・障害のタイプ(解剖学的位置) ・障害の重症度(初期の神経機能喪失度) ・年齢(脳可塑性の差) ・発症後の経過時間(ゴールデンタイム) 回復に関連するが「予後予測の直接的根拠」ではない因子 ・個人の性格や趣味 ・社会経済的背景 ・家族背景 本人の意欲が重要な理由 ・リハビリテーション効果=障害の可逆性 × 訓練量・質 × 本人の動機づけ ・意欲低下→訓練不十分→予後不良という因果関係は「直接的」です
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