第21回 言語聴覚士国家試験 第54問
言語聴覚障害総論第21回
オープンセットで行うのはどれか。
- 1.RCPM
- 2.PVT-R
- 3.KABC-II「語の配列」
- 4.WAIS-III「類似」 ✓
- 5.SCTAW(標準抽象語理解力検査)
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — WAIS-III「類似」
WAIS-III「類似」はオープンセット形式の検査です。被検者が2つの語の共通点を自由に述べる必要があり、事前に定められた応答選択肢がないため、開放的な回答が求められます。一方、他の選択肢は全てクローズドセット形式で、複数の選択肢から正答を選ぶ構造になっています。
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【各選択肢の解説】
1. RCPM(Raven色彩進行マトリックス)
❌ 誤り。クローズドセット形式です。複数の図形選択肢の中から最も適切なパターンを1つ選びます。視覚的推理能力を測定する非言語性検査ですが、選択肢から選ぶ形式です。
2. PVT-R(言語親密度検査改訂版)
❌ 誤り。クローズドセット形式です。提示された語の親密度(使用頻度)を4段階の評定尺度で判断します。選択肢(段階)が限定されています。
3. KABC-II「語の配列」
❌ 誤り。クローズドセット形式です。聞いた単語を正しい順序に配列する課題で、提示された語彙の中から選んで並べます。選択肢が限定されています。
4. WAIS-III「類似」
✅ 正しい。オープンセット形式です。例えば「バナナとオレンジの共通点は何か」という問いに対し、被検者が自由に回答します。「どちらも果物」「どちらも黄い」など、複数の正解が認められ、事前に定められた選択肢がありません。
5. SCTAW(標準抽象語理解力検査)
❌ 誤り。クローズドセット形式です。抽象語を示して、その意味に最も合致する複数の選択肢から1つを選びます。選択肢が明示されています。
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【試験対策ポイント】
| 形式 | 定義 | 特徴 |
|---|---|---|
| **オープンセット** | 選択肢が提示されない自由回答形式 | 被検者の自発性・創造性を測定。採点に専門的判断が必要 |
| **クローズドセット** | 事前に定められた選択肢から選ぶ形式 | 採点が客観的。言語理解度の確認に有効 |
重要な区別:
- 「類似」「語の定義」などの意味理解課題→オープンセット
- 「語彙」「理解」などの受動的理解→クローズドセット
- PVT-R:「親密度判定」は段階評定であり、自由回答ではない
- RCPM:知的障害者の能力測定に広く使われるが、図形選択式