STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第6問

内科学第21回
誤っている組み合わせはどれか。
  1. 1.痛風 ― 高尿酸血症
  2. 2.血友病 ― 凝固活性低下
  3. 3.悪性貧血 ― ビタミンB12欠乏
  4. 4.バセドウ病 ― 甲状腺ホルモン低下 ✓
  5. 5.ネフローゼ症候群 ― 低蛋白血症

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — バセドウ病 — 甲状腺ホルモン低下 バセドウ病は自己免疫疾患であり、甲状腺ホルモン(T3・T4)が過剰産生・放出される疾患です。したがって「甲状腺ホルモン低下」という組み合わせは誤りです。バセドウ病では甲状腺ホルモンが「上昇」し、甲状腺機能亢進症を呈します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 痛風 — 高尿酸血症 ✅ 正しい。痛風は尿酸塩が関節に沈着して急性炎症を起こす疾患であり、血液中の尿酸濃度が高い(高尿酸血症)ことが基盤にあります。 2. 血友病 — 凝固活性低下 ✅ 正しい。血友病AはⅧ因子欠乏、血友病BはⅨ因子欠乏により、それぞれの凝固活性が低下して止血能が障害されます。 3. 悪性貧血 — ビタミンB12欠乏 ✅ 正しい。悪性貧血は胃の壁細胞から分泌される内因子が欠乏し、ビタミンB12(コバラミン)の吸収が低下することで発症する巨赤芽球性貧血です。 4. バセドウ病 — 甲状腺ホルモン低下 ❌ 誤り。バセドウ病は甲状腺刺激抗体(TRAb)による自己免疫疾患で、甲状腺ホルモンが「低下」ではなく「上昇」します。これは甲状腺機能亢進症の典型的な原因疾患です。 5. ネフローゼ症候群 — 低蛋白血症 ✅ 正しい。ネフローゼ症候群では糸球体基底膜の障害により大量の蛋白(特にアルブミン)が尿中に喪失されるため、血中蛋白濃度が低下します。 --- 【試験対策ポイント】 紛らわしい疾患と所見の関係: | 疾患名 | 関連所見 | 試験での落とし穴 | |---|---|---| | バセドウ病 | 甲状腺ホルモン「上昇」 | 橋本病と混同(橋本病=ホルモン低下) | | 痛風 | 高尿酸血症 | 急性発作時のみの疾患と誤解 | | 血友病 | 凝固因子欠乏 | A型と B型の因子の違いを覚える | | 悪性貧血 | B12欠乏 | 葉酸欠乏による貧血と区別が必要 | | ネフローゼ症候群 | 蛋白尿+低蛋白血症+浮腫+脂質異常 | 4つの主要所見を同時に呈する | 内分泌疾患の相反する国家試験頻出パターン: - 甲状腺機能亢進症(バセドウ病):ホルモン↑、基礎代謝↑、体重↓、頻脈 - 甲状腺機能低下症(橋本病):ホルモン↓、基礎代謝↓、体重↑、徐脈
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