STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第7問

内科学第21回
クッシング症候群でみられないのはどれか。 a.肥満 b.満月様顔貌 c.高血圧 d.徐脈 e.低血圧 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — d, e(徐脈と低血圧) クッシング症候群は副腎皮質ホルモン(主にコルチゾール)の過剰分泌状態であり、多くの代謝系に影響を及ぼします。徐脈と低血圧は、むしろクッシング症候群と矛盾する所見です。コルチゾール過剰は高血圧と頻脈をもたらすため、徐脈と低血圧は認められません。 --- 【各選択肢の解説】 a. 肥満 ✅ 正しい。コルチゾール過剰により中心性肥満(体幹優位)が生じます。特に背部脂肪沈着(バッファロー背)が特徴的です。 b. 満月様顔貌 ✅ 正しい。顔面への脂肪沈着により、丸い顔貌(ムーンフェイス)が形成されます。クッシング症候群の最も目立つ徴候の一つです。 c. 高血圧 ✅ 正しい。コルチゾールの塩類コルチコイド作用により、ナトリウム貯留と水分保持が亢進し、高血圧が生じます。クッシング症候群の約80%に認められます。 d. 徐脈 ❌ 誤り。クッシング症候群ではコルチゾールの交感神経刺激作用により、むしろ頻脈が生じやすいです。徐脈は認められません。 e. 低血圧 ❌ 誤り。コルチゾール過剰は循環血液量増加と血管抵抗上昇をもたらすため、高血圧が典型的です。低血圧は認められません。 --- 【試験対策ポイント】 クッシング症候群の典型的所見 | 症状・徴候 | 機序 | |---|---| | 中心性肥満・バッファロー背 | 脂肪再分配(糖質コルチコイド作用) | | 満月様顔貌 | 顔面脂肪沈着 | | 高血圧 | Na+貯留+水分保持(塩類コルチコイド作用) | | 頻脈 | 交感神経刺激作用 | | 紫色妊娠線 | コラーゲン低下+皮膚脆弱化 | | 筋力低下 | タンパク異化促進 | 否定知識:クッシング症候群では出現しないもの - 徐脈(×)→頻脈(○) - 低血圧(×)→高血圧(○) - 低血糖(×)→高血糖(○) 誤答回避:「高血圧」が選択肢にあっても、これはクッシング症候群の典型的徴候です。本問では「〇〇でみられないのは」という問いかけであることに注意。
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