第21回 言語聴覚士国家試験 第61問
第21回 言語聴覚士国家試験 第61問(失語症)の正答は 4 です。失語症訓練についての誤りを選ぶ問題である。
- 1.AACは軽度失語症例にも適応がある。
- 2.喚語障害に対しては自己産生キューの活用を考える。
- 3.音韻性錯語改善のために仮名文字の配列課題を用いる。
- 4.仮名書字訓練のキーワード法は遮断除去法の一つである。 ✓
- 5.PACEではあたらしい情報の交換を行う。
正答:4番
初回正答率 53.3%標準
165人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
失語症訓練についての誤りを選ぶ問題である。仮名書字訓練のキーワード法は、語頭音を手がかり語(キーワード)と結びつけて仮名を想起する方法であり、遮断除去法(deblocking)とは別の技法である。よって選択肢4が誤りで正答となる。
【各選択肢の解説】
1.AACは軽度失語症例にも適応がある。
✅ 正しい。AACは重症度を問わず補助手段となり、軽度例でも喚語困難時の補助や伝達の確実化に用いられる。
2.喚語障害に対しては自己産生キューの活用を考える。
✅ 正しい。語頭音や意味的な手がかりを本人が自ら出す自己産生キューは、喚語障害の自立的な代償手段となる。
3.音韻性錯語改善のために仮名文字の配列課題を用いる。
✅ 正しい。仮名文字を並べて語を構成する課題で音の系列を意識させ、音韻性錯語の改善をはかる。
4.仮名書字訓練のキーワード法は遮断除去法の一つである。
❌ 誤り(=正答)。両者は別の技法である。正しくは、キーワード法は仮名1文字を語頭音が同じキーワード(例:「か」→「かき」)と結びつけて想起させる方法で、遮断除去法は保たれた言語様式を先行刺激として障害された様式を賦活する方法である。
5.PACEではあたらしい情報の交換を行う。
✅ 正しい。PACEは送り手と受け手が知らない新しい情報を交換し、伝達手段も自由に選ぶ語用論的訓練である。
【試験対策ポイント】
遮断除去法=保たれた経路を先行刺激として障害経路を活性化する手法。キーワード法=語頭音とキーワードを連合して仮名を想起する手法。PACE=新情報の双方向伝達を重視。
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