STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第67問

小児科学第21回
0歳後半にできる行動はどれか。 a.喃語を発する。 b.指さしをする。 c.指先でつまむ。 d.積み木を積む。 e.なぐり書きをする。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — a,b,c 0歳後半(生後6~12ヶ月)の発達段階では、音声発達(喃語)、社会的指標(指さし)、粗大・微細運動(指先つまみ)が確立される時期です。一方、積み木積みとなぐり書きは1歳以降の発達行動です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 喃語を発する ✅ 正しい。喃語は生後4~6ヶ月から開始し、0歳後半(6~12ヶ月)で最も活発に発展する段階です。「ばぶばぶ」「ままま」などの反復的音が聞かれます。 b. 指さしをする ✅ 正しい。生後9~11ヶ月には「三角指さし」(人差し指と中指で指す)が出現し、0歳後半の重要な社会的・コミュニケーション行動です。指さしは理解語彙の発達と密接に関連します。 c. 指先でつまむ ✅ 正しい。「ピンチ(pincer grasp)」と呼ばれる親指と人差し指で小さなものをつまむ動作は、生後8~10ヶ月に習得される微細運動発達の重要なマイルストーンです。 d. 積み木を積む ❌ 誤り。積み木を積む能力は1歳6ヶ月~2歳以降の発達です。0歳後半では積み木をつかむことはできても、意図的に積み上げることはできません。 e. なぐり書きをする ❌ 誤り。なぐり書き(scribbling)は1歳6ヶ月~2歳以降に出現する描画行動です。0歳後半ではペンを握る動作はあっても、制御されたなぐり書きには至っていません。 --- 【試験対策ポイント】 0歳後半(6~12ヶ月)の発達マイルストーン | 発達領域 | 時期 | できる行動 | |---|---|---| | 音声 | 4~6ヶ月開始 | **喃語**(ばぶばぶ) | | 社会・対人 | 9~11ヶ月 | **指さし**(三角指さし) | | 微細運動 | 8~10ヶ月 | **ピンチグラスプ**(親指+人差し指でつまむ) | | 粗大運動 | 9~12ヶ月 | つかまり立ち、伝い歩き | | 認知 | — | 物体の永続性獲得 | 1歳以降の発達(常に誤りの候補) | 1歳~1歳6ヶ月 | 1歳6ヶ月以降 | |---|---| | 初語出現(1語文) | **積み木を積む**(2~3個) | | 指で環境をさす | **なぐり書き**(制御された描画) | | 親指にぎり(側方把握) | 2語文の開始 | 紛らわしい選択肢の区別法 - c「指先でつまむ」は0歳後半→親指と人差し指の協調(ピンチグラスプ) - d「積み木を積む」は1歳6ヶ月→目的的に積み上げる(0歳では積めない) - e「なぐり書き」は1歳6ヶ月→制御された運動(0歳ではランダム手動作)
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