STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第70問

言語発達障害学第21回
5歳児の反対語テストで最も正答数が低いのはどれか。
  1. 1.「多い-少ない」
  2. 2.「厚い-薄い」 ✓
  3. 3.「高い-低い」
  4. 4.「大きい-小さい」
  5. 5.「広い-狭い」

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 「厚い-薄い」 5歳児の反対語習得では、実生活での使用頻度と概念の複雑さが習得順序に影響します。「厚い-薄い」は日常会話での出現頻度が最も低く、三次元的な厚さという抽象的な概念理解が必要なため、5歳児では正答率が最も低くなります。 --- 【各選択肢の解説】 1.「多い-少ない」 ✅ 正しい。量の比較は日常生活で頻繁に使用される基本的な対概念であり、2〜3歳代から習得が始まります。5歳では高い正答率を示します。 2.「厚い-薄い」 ❌ 誤り(最も低い正答率)。厚さは「紙が厚い」「本が厚い」など限定的な文脈でのみ使用され、日常頻度が最も低いです。また「厚さ」という立体的な次元の理解が必要で、5歳児の認知発達段階では習得が遅れます。 3.「高い-低い」 ✅ 正しい。身長や物の高さ比較は日常的で習得が早く、5歳では良好な正答率を示します。 4.「大きい-小さい」 ✅ 正しい。最も基本的で汎用的な対概念であり、2歳代から使用され、5歳では高い正答率を示します。 5.「広い-狭い」 ✅ 正しい。空間認識に関わる対概念として「広い部屋」「狭い道」など日常的に使用され、5歳では習得されています。 --- 【試験対策ポイント】 反対語習得に影響する要因: | 要因 | 影響度 | 説明 | |---|---|---| | 日常使用頻度 | 最大 | 最多→最少の順で習得 | | 概念の具体性 | 中程度 | 抽象的ほど習得が遅い | | 認知次元数 | 中程度 | 二次元<三次元(習得遅い) | | 視覚的認識 | 小 | 直感的に判断可能なほど習得早い | キーワード: - 「多い-少ない」「大きい-小さい」:基本語彙(最も習得早い) - 「高い-低い」「広い-狭い」:空間認識語(習得中程度) - 「厚い-薄い」:専門的・限定的(習得最遅) - 5歳時点での正答順序:大小>多少>高低>広狭>厚薄 出現頻度比較: - 「大きい」「小さい」:日常会話で極めて頻繁 - 「多い」「少ない」:数量表現で頻繁 - 「厚い」「薄い」:限定的文脈のみ(紙、本、チーズ程度)
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