STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第80問

臨床神経学第21回
誤っている組合せはどれか
  1. 1.パーキンソン病 ― 筋強剛(固縮)
  2. 2.トゥレット症候群 ― チック
  3. 3.偽(仮)性球麻痺 ― 筋緊張亢進
  4. 4.ギラン・バレー症候群 ― ジストニア ✓
  5. 5.脊髄小脳変性症 ― 交互反復運動障害

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — ギラン・バレー症候群 — ジストニア ギラン・バレー症候群は末梢神経障害(下位運動ニューロン障害)であり、弛緩性麻痺が特徴です。ジストニア(不随意的な筋収縮による異常姿勢)は中枢神経系の基底核障害に起因する症状であり、末梢神経障害では生じません。 --- 【各選択肢の解説】 1. パーキンソン病 — 筋強剛(固縮) ✅ 正しい。パーキンソン病は中脳黒質の変性に伴うドパミン低下が原因で、運動低下性の筋強剛が特徴です。鉛管様固縮や歯車様固縮として認識されます。 2. トゥレット症候群 — チック ✅ 正しい。トゥレット症候群の本質的な臨床徴候はチック(突発的な不随意運動または音声)です。複数の運動チックと1つ以上の音声チックが特徴です。 3. 偽(仮)性球麻痺 — 筋緊張亢進 ✅ 正しい。偽性球麻痺は両側錐体路障害により、筋緊張亢進(痙性麻痺)を呈します。腱反射亢進と病的反射も認められます。 4. ギラン・バレー症候群 — ジストニア ❌ 誤り。ギラン・バレー症候群は急性炎症性脱髄性多発神経炎であり、下位運動ニューロン障害です。弛緩性麻痺が特徴であり、ジストニア(中枢神経系の基底核障害に由来する異常姿勢)とは関連がありません。 5. 脊髄小脳変性症 — 交互反復運動障害 ✅ 正しい。脊髄小脳変性症は小脳障害を伴い、交互反復運動障害(失調性構音障害の一因となる協調運動障害)を典型的に示します。 --- 【試験対策ポイント】 | 疾患 | 神経部位 | 主症状 | 筋緊張 | |---|---|---|---| | パーキンソン病 | 黒質(中脳) | 固縮・振戦 | 亢進 | | ギラン・バレー | 末梢神経 | 弛緩性麻痺 | 低下 | | 偽性球麻痺 | 両側錐体路 | 痙性麻痺 | 亢進 | | 脊髄小脳変性症 | 小脳 | 失調・協調障害 | 正常~低下 | ジストニアが生じる部位: - 基底核(特に淡蒼球・線条体)の機能障害 - 末梢神経障害では発生しない ギラン・バレー症候群の特徴: - 下位運動ニューロン障害 - 弛緩性麻痺(上行性) - 反射消失が最初で著明
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