第21回 言語聴覚士国家試験 第84問
耳鼻咽喉科学第21回
喉頭内視鏡写真を示す。*の部位はどれか。【別図あり】
- 1.声 帯
- 2.喉頭蓋谷
- 3.咽頭後壁
- 4.梨状陥凹 ✓
- 5.披裂喉頭蓋ヒダ
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 梨状陥凹
梨状陥凹は咽頭下部の左右対称的な陥凹で、披裂軟骨の外側、咽頭後壁と咽頭側壁の境界に位置します。喉頭内視鏡では声帯の外側奥に観察される特徴的な構造です。
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【各選択肢の解説】
1. 声帯
❌ 誤り。声帯は喉頭正中に位置し、喉頭内視鏡で前方・正中に観察される線状構造です。梨状陥凹とは位置が異なります。
2. 喉頭蓋谷
❌ 誤り。喉頭蓋谷は喉頭蓋と舌根の間の陥凹で、より頭側(咽頭上部)に位置します。梨状陥凹より上方です。
3. 咽頭後壁
❌ 誤り。咽頭後壁は梨状陥凹の内側に位置する平坦な面です。陥凹構造ではなく、梨状陥凹とは別の解剖学的部位です。
4. 梨状陥凹
✅ 正しい。披裂軟骨外側から咽頭側壁にかけて形成される左右対称的な陥凹で、喉頭内視鏡で声帯外側に観察される典型的な構造です。異物や食物が停留しやすい部位です。
5. 披裂喉頭蓋ヒダ
❌ 誤り。披裂喉頭蓋ヒダは喉頭蓋と披裂軟骨を繋ぐ粘膜ヒダで、喉頭蓋の下方に位置します。梨状陥凹より下方かつ正中よりです。
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【試験対策ポイント】
喉頭内視鏨図「位置確認」チェックリスト:
正中から左右へ広がる順序
1. 声帯(正中最奥)
2. 披裂軟骨
3. 梨状陥凹(披裂外側の陥凹 ← 重要)
4. 咽頭側壁
頭側から尾側へ(上から下へ)
- 喉頭蓋谷(最上部)
- 披裂喉頭蓋ヒダ(喉頭蓋直下)
- 声帯・梨状陥凹(中部)
梨状陥凹の臨床的重要性:
- 異物・食物停留の好発部位
- 食道癌のリンパ節転移部位
- 嚥下造影・内視鏡検査では必ず確認すべき領域
紛らわしい「凹」構造の区別:
- 喉頭蓋谷:舌根と喉頭蓋間 → 頭側
- 梨状陥凹:披裂外側の陥凹 → 尾側・左右対称
- 食道入口部は梨状陥凹より下方(内視鏡での視野外)