第21回 言語聴覚士国家試験 第90問
聴力検査第21回
音場での検査が含まれないのはどれか。
- 1.純音聴力検査 ✓
- 2.語音聴力検査
- 3.視覚強化式聴力検査
- 4.条件詮索反応聴力検査
- 5.聴性行動反応聴力検査
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 純音聴力検査
純音聴力検査は防音室内で実施される標準的な聴力検査であり、音場での実施を前提としていません。一方、選択肢2〜5は全て、被検者の行動反応を利用して音場環境での聴力を評価する検査法です。
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【各選択肢の解説】
1. 純音聴力検査
❌ 誤り。純音聴力検査はオージオメータを使用して防音室内で実施される検査です。ヘッドフォン(気導)やボーンコンダクタ(骨導)を装着して個別に各周波数の閾値を測定する方法であり、音場での実施は含まれません。
2. 語音聴力検査
✅ 正しい。語音聴力検査は音場で実施されます。被検者の正面に配置されたスピーカーから言葉を聞かせ、復唱させることで語音弁別能を評価します。
3. 視覚強化式聴力検査(VRA:Visual Reinforced Audiometry)
✅ 正しい。6ヶ月〜3歳の幼児を対象とした検査であり、音場でのスピーカーからの音刺激に対して視覚的報酬(光や動くおもちゃ)で強化する方法です。行動反応を利用します。
4. 条件詮索反応聴力検査(COR:Conditioned Orientation Reflex)
✅ 正しい。2ヶ月〜2歳の乳幼児対象の検査で、音場でのスピーカーからの音刺激に対して頭部の定向反応を条件付けし、音への反応を観察します。
5. 聴性行動反応聴力検査(ABR:Auditory Brainstem Response)
✅ 正しい。新生児聴覚スクリーニングに最適な検査で、音場でのクリック音刺激に対する脳幹の電気生理学的応答を記録します。
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【試験対策ポイント】
聴覚検査の分類表(実施環境別)
| 検査法 | 実施環境 | 対象年齢 | 被検者の反応 |
|---|---|---|---|
| 純音聴力検査 | 防音室(ヘッドフォン/骨導) | 小児〜成人 | 随意的(手上げ) |
| 語音聴力検査 | 音場(スピーカー) | 小児〜成人 | 復唱(随意的) |
| VRA | 音場(スピーカー) | 6ヶ月〜3歳 | 視覚強化での頭部定向 |
| COR | 音場(スピーカー) | 2ヶ月〜2歳 | 条件付き頭部定向 |
| ABR | 音場(クリック音) | 新生児〜生涯 | 脳幹反応(不随意) |
重要な区別:
・音場検査=スピーカーからの音刺激(両耳、環境側音)
・防音室検査=ヘッドフォン・骨導(片耳評価、個別周波数測定が可能)