第22回 言語聴覚士国家試験 第101問
医学総論第22回
平成28年における人口動態で誤っているのはどれか。
- 1.総人口は減少している。
- 2.後期高齢者は(x)増加している。
- 3.死因の第2位は心臓病である。
- 4.男のがん死亡率では、肺がんが第一位である。
- 5.女のがんの死亡率では、乳がんが第一位である。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 女のがんの死亡率では、乳がんが第一位である。
平成28年における日本の人口動態統計によれば、女性のがん死亡率で第一位は「大腸がん」であり、乳がんは第二位です。乳がんは患者数では増加傾向を示していますが、死亡率ではまだ大腸がんに次ぐ順位となっています。
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【各選択肢の解説】
1. 総人口は減少している。
✅ 正しい。平成28年(2016年)は日本の総人口が本格的に減少し始めた時期であり、高齢化社会における重要な転機となっています。
2. 後期高齢者は増加している。
✅ 正しい。75歳以上の後期高齢者は毎年増加していました(※設問中の(x)は「増」を表します)。平成28年時点で後期高齢者数は約1,700万人に達していました。
3. 死因の第2位は心臓病である。
✅ 正しい。平成28年の死因統計では、第1位はがん、第2位は心臓病(心疾患)、第3位は肺炎の順でした。これは数十年続く安定した統計傾向です。
4. 男のがん死亡率では、肺がんが第一位である。
✅ 正しい。平成28年において、男性のがん死亡率は肺がんが第一位で、以下胃がん、大腸がんと続いています。肺がんの高い死亡率は喫煙率と強く関連しています。
5. 女のがんの死亡率では、乳がんが第一位である。
❌ 誤り。女性のがん死亡率で第一位は「大腸がん」です。乳がんは患者の罹患数では増加傾向にありますが、死亡率では大腸がんが第一位(約28,000人)で、乳がんはこれに次ぐ第二位(約13,000人)です。混同しやすい選択肢です。
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【試験対策ポイント】
人口動態統計の頻出項目と平成28年時点の実績
| 項目 | 平成28年統計 | 備考 |
|---|---|---|
| 総人口 | 減少開始 | 高齢化が背景 |
| 後期高齢者(75歳以上) | 増加中 | 約1,700万人 |
| 死因第1位 | がん | 約37万人 |
| 死因第2位 | 心臓病(心疾患) | 約19万人 |
| 死因第3位 | 肺炎 | 約12万人 |
| 男性がん死亡率1位 | 肺がん | 喫煙が大きな要因 |
| 女性がん死亡率1位 | 大腸がん | **★ よく出題** |
| 女性がん死亡率2位 | 乳がん | 罹患率は高い |
重要な区別
- 「罹患率」と「死亡率」は異なる:乳がんは罹患数が多い女性患者が多いが、死亡率では大腸がんが上回っている
- 男女でがん死亡率の順序が異なることは頻出ポイント
- 女性では加齢に伴う大腸がんのリスク増加が著しい