第22回 言語聴覚士国家試験 第106問
内科学第22回
日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準に含まれないのはどれか。
- 1.内臓脂肪蓄積
- 2.高血圧
- 3.高血糖
- 4.高HDLコレステロール ✓
- 5.高トリグリセリド血症
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 高HDLコレステロール
メタボリックシンドロームの診断基準は「内臓脂肪蓄積」を必須要件とし、これに加えて「高血圧」「高血糖」「高トリグリセリド血症」の3項目中2項目以上を満たす場合に診断されます。HDLコレステロールは「低い」ことが問題であり、「高い」ことは基準に含まれません。むしろ低HDLコレステロール血症が代謝異常の指標となります。
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【各選択肢の解説】
1. 内臓脂肪蓄積
✅ 正しい。ウエスト周囲径男性85cm以上・女性90以上(日本の基準)が必須要件です。内臓脂肪蓄積がメタボリックシンドローム診断の入口となります。
2. 高血圧
✅ 正しい。収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上が診断基準に含まれます。3つの随伴要件のうち2項目以上の1つとして評価されます。
3. 高血糖
✅ 正しい。空腹時血糖110mg/dL以上またはHbA1c5.6%以上が診断基準に含まれます。3つの随伴要件のうち2項目以上の1つとして評価されます。
4. 高HDLコレステロール
❌ 誤り。メタボリックシンドロームの診断基準に含まれません。問題となるのは「低HDLコレステロール血症」(男性40mg/dL未満、女性50mg/dL未満)であり、高値は保護因子です。
5. 高トリグリセリド血症
✅ 正しい。トリグリセリド150mg/dL以上が診断基準に含まれます。3つの随伴要件のうち2項目以上の1つとして評価されます。
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【試験対策ポイント】
メタボリックシンドロームの診断基準(日本)
必須要件:
- ウエスト周囲径 男性85cm以上、女性90cm以上
随伴要件(以下3項目中2項目以上):
- 血圧:収縮期≧130 または 拡張期≧85 mmHg
- 血糖:空腹時血糖≧110 mg/dL または HbA1c≧5.6%
- トリグリセリド:≧150 mg/dL かつ HDLコレステロール<40(男性)/<50(女性)mg/dL
紛らわしいポイント:
- HDLコレステロールが「低い」ことが基準の一部(高いことではない)
- トリグリセリドとHDLコレステロールは組合せで判断(ANDではなく両者の異常)