STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第107問

小児科学第22回
熱性痙攣でてんかんが疑われるのはどれか。 a.初発発作の年齢が7歳以上である。 b.家族歴がある。 c.初発発作が10分で止まる。 d.焦点痙攣である。 e.痙攣が24時間以内に2回以上繰り替えす。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — a,d,e 熱性痙攣の診断基準から外れる特徴(すなわちてんかんが疑われる所見)を識別する問題です。典型的な熱性痙攣は「6ヶ月~6歳の発症、全身性、短時間で自然停止、24時間以内に1回」ですが、焦点痙攣や高年齢発症、短時間以内の反復は「てんかんの可能性がある」と判断する重要な徴候です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 初発発作の年齢が7歳以上である。 ✅ 正しい。熱性痙攣の典型的発症年齢は6ヶ月~6歳であり、7歳以上での発症は熱性痙攣の診断基準外です。てんかんの初発と考えるべき重要な所見。 b. 家族歴がある。 ❌ 誤り。熱性痙攣は家族歴を有することが多く(30~40%が陽性)、むしろ典型的特徴です。家族歴がある=てんかんが疑わしい、という直結関係はありません。 c. 初発発作が10分で止まる。 ❌ 誤り。典型的な熱性痙攣は数十秒~数分で自然停止し、10分以内に止まることが特徴です。短時間の自発的停止はむしろ熱性痙攣の典型像であり、てんかんを疑う根拠にはなりません。 d. 焦点痙攣である。 ✅ 正しい。熱性痙攣は原則として「全身性強直間代痙攣」です。片側性や焦点痙攣(例:左腕だけ)は構造異常やてんかん性発作を示唆する警告徴候で、MRI等の検査が必要になります。 e. 痙攣が24時間以内に2回以上繰り返される。 ✅ 正しい。熱性痙攣の「単純型」は24時間以内に1回の発作に限定されます。同一熱性疾患の経過中に複数回の発作が起こる場合(複雑型)や、特に短間隔での反復は、潜在的なてんかん素因を示唆します。 --- 【試験対策ポイント】 熱性痙攣 vs てんかんの鑑別(重要な警告徴候) | 特徴 | 単純型熱性痙攣 | てんかンの可能性 | |---|---|---| | 発症年齢 | 6ヶ月~6歳 | **7歳以上**(or 6ヶ月未満) | | 痙攣型 | 全身性強直間代 | **焦点痙攣**(部分発作的) | | 持続時間 | 数十秒~5分 | 10分以上(重積状態) | | 24時間以内の反復 | 1回 | **2回以上** | | 家族歴 | よくある(30~40%) | 非特異的 | | 発熱後の発作 | あり(発熱時) | 無熱時発作の危険 | 複雑型熱性痙攣(d,eに該当)の後のてんかん発症リスク:約10~15% → 脳波・MRI検査を検討すべき
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