第22回 言語聴覚士国家試験 第117問
耳鼻咽喉科学第22回
顎骨壊死に関連するのはどれか。
- 1.高脂血症治療
- 2.抗菌薬 ✓
- 3.骨粗鬆症治療薬 ✓
- 4.抗血栓薬
- 5.高血圧症治療薬
正答:2・3番
解説
# 第22回 第117問 解説
> ⚠️ この問題は2番と3番が正答として処理されています。
■ 正答:2番・3番 — 抗菌薬/骨粗鬆症治療薬
顎骨壊死(特に薬剤関連顎骨壊死:MRONJ)は、ビスフォスフォネート製剤やデノスマブなどの**骨粗鬆症治療薬**が最も重要な原因として知られています。抗菌薬は顎骨骨髄炎・顎骨壊死の治療に用いられることから「関連する」と解釈され、出題上の不備により複数正答となりました。
---
【各選択肢の解説】
1. 高脂血症治療
❌ 誤り。スタチン系などの高脂血症治療薬は顎骨壊死との関連は報告されていません。
2. 抗菌薬
✅ 正しい(複数正答)。抗菌薬自体がMRONJの原因薬剤ではありませんが、顎骨骨髄炎・顎骨壊死の治療に用いられる点で「関連する」と解釈され正答とされました。原因薬剤としての位置づけではない点に注意が必要です。
3. 骨粗鬆症治療薬
✅ 正しい。**ビスフォスフォネート製剤**(アレンドロン酸など)や**抗RANKL抗体(デノスマブ)**は、薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の代表的な原因薬剤です。抜歯などの侵襲的歯科処置後に発症しやすいとされています。
4. 抗血栓薬
❌ 誤り。抗凝固薬・抗血小板薬は出血リスクを上げますが、顎骨壊死との直接的関連はありません。
5. 高血圧症治療薬
❌ 誤り。降圧薬と顎骨壊死の関連は報告されていません。
---
【試験対策ポイント】
- **薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の原因薬剤は「ビスフォスフォネート製剤」と「デノスマブ」**が二大原因。
- 骨転移を伴うがん患者や骨粗鬆症患者で使用され、**抜歯などの侵襲的歯科治療が誘因**となる。
- ST領域では、口腔ケア・摂食嚥下リハにおいて口腔内病変を観察する際に知っておくべき知識。
- 「顎骨壊死=骨粗鬆症治療薬」と即答できるようにしておくこと。抗菌薬は原因ではなく治療側の薬剤である点に注意。