STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第133問

生涯発達心理学第22回
思春期の特徴について誤っているのはどれか。
  1. 1.親からの心理的に離乳し始める。
  2. 2.仲間からの同調圧力への感受性がたかまる。
  3. 3.権威や社会的規範に対して批判的になる。
  4. 4.自己意識が低くなる。 ✓
  5. 5.身体的に急激な変化がある。

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 自己意識が低くなる。 思春期は「自己意識が高くなる」時期です。自分の外見・行動・他者の評価に対する関心が急速に増し、自意識過剰な傾向さえ見られます。「誤り」を選ぶ問題であり、他の4つの特徴は思春期の典型的な発達課題であるのに対し、この選択肢は事実に反しています。 --- 【各選択肢の解説】 1. 親からの心理的に離乳し始める。 ✅ 正しい。思春期は「心理的離乳」が進む時期であり、親への依存から徐々に自立へ向かいます。親の意見よりも同年代の友人の影響を受けるようになります。 2. 仲間からの同調圧力への感受性がたかまる。 ✅ 正しい。思春期は「ピア・プレッシャー(仲間からの圧力)」が最も強い時期です。グループへの帰属意識が高まり、友人との関係を重視し、仲間からの評価や意見に非常に敏感になります。 3. 権威や社会的規範に対して批判的になる。 ✅ 正しい。思春期は抽象的思考能力が発達し、既存の権威や規範の正当性を疑い始めます。親の意見や社会的ルールに異議を唱えることが増え、自分自身の考えや価値観を形成していきます。 4. 自己意識が低くなる。 ❌ 誤り。思春期は自己意識が「高くなる」時期です。自分の身体的変化・容姿・他者からの見られ方に敏感になり、自意識過剰気味になることも特徴的です。この選択肢は事実に反しています。 5. 身体的に急激な変化がある。 ✅ 正しい。思春期は「第二次性徴」による急速な身体成長が起こります。身長・体重の急増、生殖器官の発達、性ホルモンの急増など、小児期に比べて非常に大きな生理的変化が見られます。 --- 【試験対策ポイント】 思春期の発達的特徴(5つの重要側面) | 側面 | 特徴 | |---|---| | 心理社会的 | 親からの心理的離乳・自立への欲求 | | 仲間関係 | ピア・プレッシャー感受性が最高潮 | | 認知発達 | 抽象的思考能力の発達→権威批判 | | 自己意識 | **高くなる**(外見・行動・評価に敏感) | | 身体的 | 第二次性徴による急激な変化 | 「自己意識が低くなる」という選択肢が引っかかりやすい理由:親への依存が減ると勘違いして「心理的に自由になる→自己意識が低くなる」と誤解しやすい。しかし実際には「親の目」から解放される一方で、「仲間の目」への意識がより強くなるため、トータルの自己意識は高くなります。
関連

▶ 第22回 全問一覧

▶ 生涯発達心理学 の過去問一覧