STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第146問

言語発達学第22回
音韻意識の評価法でないのはどれか。
  1. 1.逆唱課題
  2. 2.抽出課題
  3. 3.分解課題
  4. 4.語順課題 ✓
  5. 5.置き換え課題

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 語順課題 音韻意識とは、音韻レベルの言語単位(音、音節、韻)を明示的に認識・操作する能力です。語順課題は意味的な語の並び順を理解する課題であり、音韻操作ではなく統語理解に関わるため、音韻意識の評価法には含まれません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 逆唱課題 ✅ 正しい。提示された音や音列を逆順に発話させる課題。音韻記憶と音韻操作の両側面を評価する音韻意識検査の標準的方法です。 2. 抽出課題 ✅ 正しい。単語から特定の音(初音・最終音など)を取り出させる課題。言語音の明示的認識を測定する基本的な音韻意識評価法です。 3. 分解課題 ✅ 正しい。単語を音や音節に分け、その数を数えたり列挙させたりする課題。音の分割と認識を評価します(例:「猫」→「ね」「こ」)。 4. 語順課題 ❌ 誤り。複数の語を正しい順序に並び替えさせる課題で、評価対象は音韻ではなく統語構造や意味関係です。音韻意識とは無関係のため、音韻意識の評価法に該当しません。 5. 置き換え課題 ✅ 正しい。単語内の特定音を別の音に置き換えさせる課題(例:「ねこ」の「ね」を「か」に替えると「かこ」)。音韻操作能力の直接評価です。 --- 【試験対策ポイント】 音韻意識の定義と評価法 | 項目 | 内容 | |---|---| | 定義 | 音韻レベルの言語単位を明示的に認識・操作する能力 | | 対象レベル | 音・音節・韻(意味とは独立) | 音韻意識の主要評価課題 | 課題名 | 操作内容 | 評価されるスキル | |---|---|---| | 抽出課題 | 特定音の取り出し | 音の明示的認識 | | 分解課題 | 単語を音に分割 | 音の分割と数認識 | | 逆唱課題 | 音列を逆順で発話 | 音韻記憶と操作 | | 置き換え課題 | 音の入れ替え | 音韻操作能力 | 非該当課題 | 課題名 | 対象 | 理由 | |---|---|---| | 語順課題 | 統語・意味レベル | 音韻ではなく語の並び順(文法)を扱う | 頻出誤解 - 「音」に関する課題=すべて音韻意識ではない - 語順課題は「言語課題」だが「音韻課題」ではない - 音韻意識は自動的行為ではなく「明示的な認識」が特徴
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