第22回 言語聴覚士国家試験 第152問
言語聴覚障害総論第22回
診療録について誤っているのはどれか。
- 1.言語聴覚療法を行ったその都度記載する。
- 2.10年間保存しなくてはならない。 ✓
- 3.インフォームドコンセントの内容を記載する。
- 4.訓練の開始・終了時刻を記載しなければならない。
- 5.多職種間での情報共有手段として重要である。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 10年間保存しなくてはならない。
診療録(カルテ)の保存期間は「5年間」です。医療法施行規則で定められており、10年保存は誤りです。言語聴覚士が作成する記録も医療記録として同じ基準が適用されます。
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【各選択肢の解説】
1. 言語聴覚療法を行ったその都度記載する。
✅ 正しい。診療録は訓練・治療を行うたびに記載することが原則です。訓練内容、患者の反応、進捗状況などを逐一記載する必要があります。
2. 10年間保存しなくてはならない。
❌ 誤り。診療録の保存期間は「5年間」です(医療法施行規則第12条)。ただし、小児の場合は成人に達するまで保存する必要があるなど、例外が存在します。10年保存という規定は存在しません。
3. インフォームドコンセントの内容を記載する。
✅ 正しい。訓練方法の説明、同意取得のプロセス、患者・家族の意思表示などはカルテに記載すべき重要な情報です。医療上の紛争防止にも関連します。
4. 訓練の開始・終了時刻を記載しなければならない。
✅ 正しい。訓練の実施時間、開始・終了時刻、訓練時間数などを記載することは標準的な記録方法です。効果測定や診療報酬請求にも必要です。
5. 多職種間での情報共有手段として重要である。
✅ 正しい。診療録は医師、看護師、言語聴覚士、理学療法士など多職種が参照する統一した記録であり、チーム医療における重要な情報共有ツールです。
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【試験対策ポイント】
【医療記録の保存期間】
| 対象 | 保存期間 | 根拠 |
|---|---|---|
| 診療録(一般) | 5年間 | 医療法施行規則第12条 |
| 小児の診療録 | 成人達成まで | 成人達成後5年 |
| 処方箋 | 3年間 | 健康保険法施行規則 |
| 医師の診療記録 | 5年間以上 | 診療情報の記録 |
【診療録の記載要件】
- 訓練を行うたびに記載(後日の追記は避ける)
- 開始・終了時刻、訓練時間を明記
- 訓練内容・方法を具体的に記載
- 患者の反応、自覚症状、進捗状況
- インフォームドコンセント関連(説明内容・患者の承諾)
- 他職種への引き継ぎ事項
- 訂正時は訂正線を引き、訂正者の署名・日付を記入
【頻出の誤解パターン】
- 10年保存:誤り(正答は5年)
- 診療録の目的は「患者の同意文書保管」ではなく「医療記録」:両方が必要
- 電子カルテでも保存期間は同じ5年