第22回 言語聴覚士国家試験 第167問
言語発達学第22回
コミュニケーション態度の評価対象として適切でないのはどれか。
- 1.視 線
- 2.伝達意図
- 3.機能的操作 ✓
- 4.顔の表情
- 5.役割交代
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 機能的操作
コミュニケーション態度の評価では、相手との相互作用の質や意図的なやり取りに関する要素を対象とします。機能的操作は「物の操作技能」であり、コミュニケーションの態度や相互作用性とは無関係です。一方、視線・表情・役割交代・伝達意図は、すべてコミュニケーション相互作用の質を反映する要素です。
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【各選択肢の解説】
1. 視線
✅ 正しい。相手への注視、視線の方向、共同注視の有無は、相互作用的な関心度やアテンショナルスキルを評価する重要な指標です。
2. 伝達意図
✅ 正しい。なぜ、何を伝えたいのかという意図性は、コミュニケーション態度の核であり、これが存在するかどうかで相互作用のレベルが判断されます。
3. 機能的操作
❌ 誤り。機能的操作は、玩具や道具を操作する能力や操作スキルを指します。これはコミュニケーション態度とは関係なく、物とのやり取りの問題であり、社会的相互作用とは別の領域です。
4. 顔の表情
✅ 正しい。表情は非言語的コミュニケーションの最重要要素であり、喜怒哀楽の表現や相手への応答的な表情は態度評価の核となります。
5. 役割交代
✅ 正しい。対話において話者と聞き手の役割を交代させる能力や、相手の発話機会を認識する態度は、相互作用性を測る重要な指標です。
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【試験対策ポイント】
コミュニケーション評価の3つの柱:
| 評価領域 | 具体例 | 評価対象 |
|---|---|---|
| コミュニケーション態度 | 視線、表情、役割交代、伝達意図 | 相互作用の質 |
| 言語形式 | 音韻、文法、語彙 | 言語システム |
| 認知・社会スキル | 物の操作、概念形成、プレイ | 発達段階別の基礎能力 |
重要:「態度」=社会的・相互作用的側面。「機能的操作」=認知・運動的側面。この区別が必須。