第22回 言語聴覚士国家試験 第169問
言語発達障害学第22回
正しい組み合わせはどれか。
- 1.LCスケール ― 知能指数
- 2.絵画語い発達検査 ― 言語・コミュニケーション指数
- 3.質問ー応答関係検査 ― 構文理解
- 4.J.COSS日本語理解テスト ― ナラティブ
- 5.<S-S法>言語発達遅滞検査 ― 記号形式・指示内容関係 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — <S-S法>言語発達遅滞検査 — 記号形式・指示内容関係
<S-S法>言語発達遅滞検査は、言語発達遅滞児の診断・指導に広く用いられる検査であり、「記号形式」と「指示内容関係」の2つの軸で言語機能を分析します。これは言語発達の側面を体系的に捉えるための標準的な分類体系として正しい対応です。
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【各選択肢の解説】
1. LCスケール — 知能指数
❌ 誤り。LCスケール(言語・コミュニケーション発達スケール)は、言語・コミュニケーション能力を測定する検査であり、知能指数(IQ)を算出するものではありません。知能測定であればWISC-IV、K-ABC2などの知能検査が該当します。
2. 絵画語い発達検査 — 言語・コミュニケーション指数
❌ 誤り。絵画語い発達検査は、受動的な語彙理解力(絵を選択させる)と表出的な語彙能力を測定する検査ですが、「言語・コミュニケーション指数」という指数は算出されません。標準化スコア(T得点など)で表示されます。
3. 質問ー応答関係検査 — 構文理解
❌ 誤り。質問ー応答関係検査は、異なる質問形式(「なに」「だれ」「どこ」など)に対する理解と応答能力を評価しますが、この検査の主目的は「質問理解と応答」であり、「構文理解」という単独の側面に限定されません。また検査名にも構文という用語は含まれていません。
4. J.COSS日本語理解テスト — ナラティブ
❌ 誤り。J.COSS日本語理解テスト(Comprehension of Sentences and Syntax)は、文法・統語理解(特に助詞や文法構造)を評価する検査です。ナラティブ(物語性・叙述能力)を測定するものではなく、むしろ単文や複文の統語理解に特化しています。
5. <S-S法>言語発達遅滞検査 — 記号形式・指示内容関係
✅ 正しい。<S-S法>(佐藤・鈴木法)言語発達遅滞検査は、言語発達遅滞児の評価と指導のために開発された標準検査で、言語の「記号形式」(音韻・語彙・文法など表現形式)と「指示内容関係」(意味・概念・思考内容)の2軸で言語機能を多面的に分析します。
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【試験対策ポイント】
検査名と測定内容(マッピング問題での頻出誤りパターン)
| 検査 | 主な測定対象 | 得点形式 |
|---|---|---|
| <S-S法>言語発達遅滞検査 | 記号形式・指示内容関係の2軸分析 | 分析的評価 |
| 絵画語い発達検査 | 受動語彙・表出語彙 | T得点・語彙年齢 |
| 質問ー応答関係検査 | 質問形式の理解と応答 | 質問形式別正答率 |
| J.COSS日本語理解テスト | 統語・文法理解 | 正答率 |
| LCスケール | 言語・コミュニケーション発達 | 発達指数相当 |
重要な否定知識:
- 「指数」「IQ」という言葉が含まれていても、その検査が実際に指数を算出しない場合がある
- 検査の「測定目標」と「検査名」の用語が一致しないことがある(例:質問ー応答検査が「構文理解」を直接測定する