第22回 言語聴覚士国家試験 第17問
臨床歯科医学/口腔外科学第22回
人体で最も硬い組織はどれか。
- 1.関節軟骨
- 2.エナメル質 ✓
- 3.骨
- 4.象牙質
- 5.セメント質
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — エナメル質
エナメル質は歯冠表面の鉱物化度がすべての体組織で最も高く、ハイドロキシアパタイト結晶が96%以上を占めるため、人体で最も硬い組織です。
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【各選択肢の解説】
1. 関節軟骨
❌ 誤り。関節軟骨はプロテオグリカン・コラーゲンを主成分とする親水性組織で、硬度は非常に低く衝撃吸収機能を持ちます。人体の硬い組織との比較では圧倒的に軟らかい。
2. エナメル質
✅ 正しい。鉱物成分(ハイドロキシアパタイト)が96~97%で人体最高の無機質含有量を有し、硬度はビッカース硬さで250~300(他組織の数倍)。歯の最表層を形成する緻密質。
3. 骨
❌ 誤り。骨は無機質60~70%、有機質30~40%の複合材料で、柔軟性と硬度のバランスが取れた構造です。エナメル質より無機質含有量が低いため硬度は劣ります。
4. 象牙質
❌ 誤り。象牙質の無機質含有量は70~75%でエナメル質より低く、硬度はエナメル質の1/5程度です。象牙質露出後の知覚過敏はこの相対的軟性が関与します。
5. セメント質
❌ 誤り。セメント質は根面被覆組織で、無機質含有量は50~55%と最も低く、骨と同程度の構成成分を持ちます。象牙質よりさらに軟らかい。
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【試験対策ポイント】
歯および歯周組織の無機質含有量比較
| 組織 | 無機質含有量 | 特徴 |
|---|---|---|
| エナメル質 | 96~97% | 人体最硬。再石灰化能なし |
| 象牙質 | 70~75% | エナメル質の1/5硬度。再石灰化能あり |
| 骨 | 60~70% | 柔軟性と硬度のバランス。改造可能 |
| セメント質 | 50~55% | 最軟。歯根吸収しやすい |
| 関節軟骨 | 10~20% | 衝撃吸収機能 |
頻出の鑑別ポイント
- エナメル質は「最も硬い」「最も脆い」「再石灰化不可」の三点セット
- 象牙質との硬度比較は5倍近い差(ST試験でも活用可能)
- セメント質が最軟という誤解を避ける(象牙質より軟らかい)