STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第174問

呼吸系第22回
発声機能の検査を行っている。この検査装置で測定するのはどれか。【別図あり】 a.声の基本周波数 b.声の強さ c.GRABS尺度 d.VHI(Voic e.Handicap Index) e. 発声時平均呼気流率 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
第22回第174問 図

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — a,b,e この問題は発声機能検査の「音声分析装置」で測定可能な項目を選択する問題です。音声分析装置は音声信号の客観的物理的パラメータを測定する機器であり、主に基本周波数(F0)、声の強さ(SPL)、気流量などの呼吸音響パラメータを自動計測します。一方、主観的評価尺度や自己評価票は機器では測定されません。 --- 【各選択肢の解説】 a. 声の基本周波数 ✅ 正しい。音声分析装置で最も基本的に測定される項目です。マイクロフォンで収録した音声信号から周波数解析(FFT)により基本周波数(F0)が自動計算されます。 b. 声の強さ ✅ 正しい。音圧レベル(SPL:dB)として測定されます。マイクロフォンが音声の音圧を検出し、装置が自動的にdB値を算出します。 c. GRABS尺度 ❌ 誤り。GRABS尺度(Roughness粗さ・Breathiness気息性・Asthenia虚弱性・Strain努力性・Instability不安定性)は聴覚心理学的な主観的評価法です。検査者の聴覚印象に基づくため、機器では測定できません。 d. VHI(Voice Handicap Index) ❌ 誤り。VHIは患者自身が音声障害による生活の質への影響を自己評価するアンケート票です。30項目の質問に対する主観的回答であり、機器測定値ではありません。 e. 発声時平均呼気流率 ✅ 正しい。音声分析装置に気流計(pneumotachograph)を接続することで、発声時の平均呼気流率(平均流量:mL/s)が測定されます。基本周波数と同時に測定される重要なパラメータです。 --- 【試験対策ポイント】 発声機能検査の分類と各項目 | 項目 | 測定装置 | 分類 | |---|---|---| | 基本周波数(F0) | 音声分析装置 | 客観的・物理的 | | 声の強さ(SPL) | 音声分析装置 | 客観的・物理的 | | 平均呼気流率 | 気流計接続 | 客観的・物理的 | | GRABS尺度 | 聴覚評価 | 主観的・聴覚心理学的 | | VHI | アンケート票 | 主観的・自己評価 | | CAPE-V | 聴覚評価 | 主観的・聴覚心理学的 | 頻出の混同ポイント: - 音声分析装置で測定される=「客観的に数値化できる音響パラメータ」 - 聴覚印象や主観的評価は「検査者の判定」が入るため機器測定不可 - 患者自己評価票(VHI、VRQoL等)は装置では測定不能
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