第22回 言語聴覚士国家試験 第183問
嚥下障害第22回
舌骨上筋群に含まれないのはどれか。
- 1.顎舌骨筋
- 2.顎二腹筋
- 3.茎突舌骨筋
- 4.胸骨舌骨筋 ✓
- 5.オトガイ舌骨筋
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 胸骨舌骨筋
舌骨上筋群は舌骨の上方に位置し、舌骨を引き上げる筋肉のグループです。胸骨舌骨筋は舌骨の下方(胸部)から舌骨に付着する筋肉で、舌骨下筋群に分類されるため、正答となります。
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【各選択肢の解説】
1. 顎舌骨筋
✅ 正しい。舌骨上筋群に含まれます。下顎から舌骨へ向かい、舌骨を上挙させます。嚥下時に重要な役割を果たします。
2. 顎二腹筋
✅ 正しい。舌骨上筋群に含まれます。前腹と後腹があり、舌骨を懸垂し、舌骨を介して下顎を下げるなど、複雑な機能を持ちます。
3. 茎突舌骨筋
✅ 正しい。舌骨上筋群に含まれます。側頭骨の茎状突起から舌骨へ向かい、舌骨の上挙・後退に関与します。
4. 胸骨舌骨筋
❌ 誤り。舌骨下筋群に分類されます。胸骨から舌骨へ向かう走向で、舌骨を下制します。舌骨上筋群ではありません。
5. オトガイ舌骨筋
✅ 正しい。舌骨上筋群に含まれます。下顎の下(オトガイ部)から舌骨へ向かい、舌骨を上挙させます。
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【試験対策ポイント】
舌骨周囲筋の分類(嚥下機能に直結)
舌骨上筋群(舌骨を上挙・前進)
- 顎舌骨筋
- 顎二腹筋(前腹・後腹)
- 茎突舌骨筋
- オトガイ舌骨筋
- 舌骨舌筋
- 舌骨咽頭筋
舌骨下筋群(舌骨を下制・後退)
- 胸骨舌骨筋 ← 唯一の単一筋
- 胸骨甲状筋
- 甲状舌骨筋
- 肩甲舌骨筋
頻出陥阱:
「胸骨」という言葉が舌骨の「上」を連想させるが、解剖学的には胸骨は舌骨より遙か下方に位置するため舌骨下筋群。名称だけで判断してはいけない。
嚥下障害評価での意義:
舌骨上筋群の収縮低下→咽頭挙上不全→咽頭期嚥下障害。反復開口運動検査で舌骨の上昇を触診評価することが臨床的に重要。