STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第193問

聴力検査第22回
正しい組み合わせはどれか。
  1. 1.スピーチノイズ ― 狭帯域雑音
  2. 2.バンドノイズ ― 広帯域雑音
  3. 3.ウォーブルトーン ― 周波数変調音 ✓
  4. 4.ホワイトノイズ ― 臨界帯域雑音
  5. 5.トーンピップ ― 正弦波的振幅変調音

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — ウォーブルトーン ― 周波数変調音 ウォーブルトーンは周波数を連続的に変化させた音で、純音聴力検査における反応判定を厳密にするために用いられます。周波数変調音であることが正しい組み合わせです。 --- 【各選択肢の解説】 1. スピーチノイズ ― 狭帯域雑音 ❌ 誤り。スピーチノイズは音声を帯域フィルタリングした刺激音であり、広帯域雑音です。狭帯域雑音はバンドノイズを指します。 2. バンドノイズ ― 広帯域雑音 ❌ 誤り。バンドノイズは特定の周波数範囲に限定された狭帯域雑音です。広帯域雑音はホワイトノイズやピンクノイズを指します。 3. ウォーブルトーン ― 周波数変調音 ✅ 正しい。ウォーブルトーンは周波数を一定範囲内で連続的に変化させた音で、周波数変調(FM)音の典型例です。聴覚検査での疑似反応を防ぐために用いられます。 4. ホワイトノイズ ― 臨界帯域雑音 ❌ 誤り。ホワイトノイズは全周波数帯域に均等なエネルギーを持つ広帯域雑音です。臨界帯域雑音は存在しない概念であり、臨界帯域は聴覚の周波数分析能力を示す生理学的パラメータです。 5. トーンピップ ― 正弦波的振幅変調音 ❌ 誤り。トーンピップは短い持続時間の純音パルスで、周波数変調音ではなく単なる短時間の正弦波です。振幅変調音ではなく、信号持続時間が特徴です。 --- 【試験対策ポイント】 |刺激音の種類|特性|用途・特徴| |---|---|---| |純音|単一周波数の正弦波|基本的な聴力検査| |ウォーブルトーン|周波数変調音(±5Hz程度)|疑似反応防止、聴力検査の信頼性向上| |トーンピップ|短時間パルス(10~100ms)|聴性脳幹反応(ABR)等で使用| |ホワイトノイズ|全帯域均等(広帯域)|マスキング音として使用| |バンドノイズ|限定周波数帯域(狭帯域)|周波数特異的マスキング| |スピーチノイズ|音声帯域フィルタ(広帯域)|言語聴力検査時のマスキング| キーポイント: - ウォーブルトーン=「周波数を変化させた音」(変調音) - バンドノイズ=「周波数幅を制限した音」(狭帯域) - 「広帯域vs狭帯域」は周波数幅の広さの違い - 「変調音」は時間とともに周波数・振幅が変化する特性
関連

▶ 第22回 全問一覧

▶ 聴力検査 の過去問一覧