STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第194問

小児聴覚障害第22回
聴覚弁別指導において「対等(たいとう)」と子音の特性(有声性、構音位置、構音方法)が「二つ以上異なるのはどれか。 a.解凍(かいとう) b.体操(たいそう) c.街灯(がいとう) d.滞納(たいのう) e.帯同(たいどう) 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — c,d この問題は「対等」と比較して、子音の有声性・構音位置・構音方法の三特性が「二つ以上異なる」語を選ぶ問題です。聴覚弁別指導では、より異なる特性を持つ語彙対をペアにすることで、聴覚を通じた弁別学習効果を高めます。 --- 【各選択肢の解説】 1. 解凍(かいとう) ✅ 正しい選択肢に含まれる。「対等」[たいとう]と「解凍」[かいとう]は、最初の子音が[t]と[k]で異なるが、有声性は同じ(両無声)。構音位置(歯茎音vs軟口蓋音)は異なるが、構音方法は同じ(破裂音)。異なる特性は1つのみ。 2. 体操(たいそう) ✅ 正しい選択肢に含まれる。「対等」[たいとう]と「体操」[たいそう]は、第2子音が[t]と[s]で異なるが、有声性は同じ(両無声)。構音位置(歯茎音vs歯茎音)は同じ、構音方法(破裂音vs摩擦音)は異なる。異なる特性は1つのみ。 3. 街灯(がいとう) ❌ 誤り。「対等」[たいとう]と「街灯」[がいとう]の第1子音は[t]と[g]で異なる。有声性が異なる(無声vs有声)、構音位置が異なる(歯茎音vs軟口蓋音)、構音方法は同じ(破裂音)。異なる特性は2つであり、「二つ以上異なる」に該当します。 4. 滞納(たいのう) ❌ 誤り。「対等」[たいとう]と「滞納」[たいのう]の第2子音は[t]と[n]で異なる。有声性が異なる(無声vs有声)、構音位置が異なる(歯茎音vs歯茎音で同じ...ただし[n]は鼻音)、構音方法が異なる(破裂音vs鼻音)。異なる特性は2つ以上です。 5. 帯同(たいどう) ✅ 正しい選択肢に含まれる。「対等」[たいとう]と「帯同」[たいどう]の第2子音は[t]と[d]で異なるが、有声性が異なる(無声vs有声)、構音位置は同じ(歯茎音)、構音方法は同じ(破裂音)。異なる特性は1つのみ。 --- 【試験対策ポイント】 子音の三特性 | 特性 | [t] | [k] | [s] | [g] | [n] | [d] | |------|-----|-----|-----|-----|-----|-----| | 有声性 | 無声 | 無声 | 無声 | 有声 | 有声 | 有声 | | 構音位置 | 歯茎 | 軟口蓋 | 歯茎 | 軟口蓋 | 歯茎 | 歯茎 | | 構音方法 | 破裂 | 破裂 | 摩擦 | 破裂 | 鼻音 | 破裂 | 異なる特性数のカウント - [t]と[g]:有声性○ 位置○ 方法× → 2つ異なる ✓該当 - [t]と[n]:有声性○ 位置× 方法○ → 2つ異なる ✓該当 聴覚弁別指導の原則:より多くの特性が異なる語彙対ほど、聴覚を通じた弁別がしやすい(聴きやすい)。
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