STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第2問

呼吸系第22回
正しいのはどれか。
  1. 1.左肺は右肺より小さい。 ✓
  2. 2.気管の後壁に軟骨がある。
  3. 3.左主気管支は右気管支より短い。
  4. 4.左気管支の走行は右主気管支より垂直に近い。
  5. 5.肺胞には軟骨にある。

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 左肺は右肺より小さい。 左肺は心臓のスペースを必要とするため、右肺より一葉少なく(左2葉、右3葉)、容積が小さいです。これは肺生理学の基本知識であり、臨床的にも左肺容積の縮小は重要です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 左肺は右肺より小さい。 ✅ 正しい。左肺には心窩部があるため、左上葉と左下葉の2葉のみで構成され、右肺の3葉(上・中・下葉)より容積が小さいです。 2. 気管の後壁に軟骨がある。 ❌ 誤り。気管の後壁は軟骨ではなく膜性部(気管膜)で、滑らかな筋層で構成されています。軟骨は気管の前壁と側壁に馬蹄形に配置され、後壁は開放的な構造になっています。 3. 左主気管支は右気管支より短い。 ❌ 誤り。むしろ逆です。左主気管支(約5cm)は右主気管支(約2.5cm)より長いです。これは左気管支が心臓を迂回して下降するためです。 4. 左気管支の走行は右主気管支より垂直に近い。 ❌ 誤り。むしろ逆です。右主気管支は垂直に近く(約25度)、左主気管支はより水平に近い走行(約45度)をしています。このため異物吸入は右主気管支に多くなります。 5. 肺胞には軟骨にある。 ❌ 誤り。肺胞は気道の最終部分で軟骨は存在しません。軟骨は気管から細気管支までの導管部に存在し、肺胞レベルでは消失しています。肺胞は弾性線維とコラーゲンからなる壁構造です。 --- 【試験対策ポイント】 気道構造の構成(上から下へ) | 部位 | 軟骨の有無 | 形状 | 特徴 | |---|---|---|---| | 気管 | あり | 馬蹄形 | 後壁は膜性部 | | 主気管支 | あり | C字形 | 分岐部で異なる角度 | | 葉気管支 | あり | C字形~消失段階 | 徐々に減少 | | 細気管支 | なし | 単層円筒 | 軟骨消失点 | | 肺胞 | なし | 蜂窩状 | ガス交換の場 | 左右主気管支の比較 - 右主気管支:短い(2.5cm)、垂直に近い(約25度)、太い、異物吸入しやすい - 左主気管支:長い(5cm)、水平に近い(約45度)、細い、心臓迂回 肺の容積差の原因 - 左肺に心臓スペース必要→葉数が1葉少ない(左2葉vs右3葉)
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