第22回 言語聴覚士国家試験 第33問
言語発達学第22回
養育者による乳幼児への語りかけの特徴として誤っているのはどれか。
- 1.ゆっくり明瞭に話す。
- 2.「今、ここ」についての話題が中心となる。
- 3.発話が短い。
- 4.抑揚が誇張される。
- 5.反復が少ない。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 反復が少ない。
乳幼児への語りかけ(マザリーズ)の重要な特徴として、「反復」は実際には多く含まれます。養育者は同じ語や表現を繰り返すことで、乳幼児の言語獲得を促進しています。反復が「少ない」というのは誤りです。
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【各選択肢の解説】
1. ゆっくり明瞭に話す。
✅ 正しい。乳幼児が音韻体系を識別しやすくするため、養育者は意図的にゆっくり、はっきりとした発話をします。
2. 「今、ここ」についての話題が中心となる。
✅ 正しい。乳幼児の注意や経験の範囲は限定的なため、養育者は目の前の物や状況について語ることが多くなります。
3. 発話が短い。
✅ 正しい。乳幼児の短期記憶容量が限定的であるため、養育者は平均して成人間の会話より短い文を使用します。
4. 抑揚が誇張される。
✅ 正しい。マザリーズの特徴的な音韻特性として、ピッチの上下動が大きく、リズムが強調されます。これが乳幼児の注意喚起と言語学習を促します。
5. 反復が少ない。
❌ 誤り。実際には反復は多く含まれ、むしろ重要な特徴です。「わんわんだね、わんわんだよ」のように同じ語を繰り返すことで、語彙習得と音韻認識が促進されます。
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【試験対策ポイント】
マザリーズ(乳幼児向け語りかけ)の特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 音韻特性 | ゆっくり・明瞭・高ピッチ・大きな抑揚 |
| 文法特性 | 短文・単純文が中心 |
| 内容 | 「今、ここ」の具体的話題 |
| 相互作用 | **反復が豊富**・拡張的フィードバック |
| 機能 | 注意喚起・音韻習得・語彙獲得促進 |
頻出の否定知識:
- 「反復が少ない」という記述は典型的な誤りパターン
- 養育者の反復的な語りかけは、乳幼児が初語から語彙爆発期へ進むための基盤