第22回 言語聴覚士国家試験 第34問
生涯発達心理学第22回
児童期の特徴として誤っているのはどれか。
- 1.メタ認知が発達する。
- 2.二次的ことばが発達する。
- 3.並行遊びを好むようになる。 ✓
- 4.具体的な対象について論理的思考ができる。
- 5.多面的な自己認知をするようになる。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 並行遊びを好むようになる。
児童期(約6~12歳)は、むしろ協同遊びが発達する時期です。並行遊びは幼児期(特に2~3歳)の特徴であり、児童期には同じ場所で同じ活動をしながらも他者と関わらない行動です。児童期には友人関係が深まり、集団遊びや規則のある遊びへ移行するため、この選択肢は児童期の発達に相応しくありません。
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【各選択肢の解説】
1. メタ認知が発達する。
✅ 正しい。児童期は自分の思考過程を意識し、自分がどのように学んでいるかを認識する「メタ認知」が急速に発達する時期です。学習方略の工夫につながります。
2. 二次的ことばが発達する。
✅ 正しい。児童期には、文法的に複雑で比喩的な表現(二次的ことば)が発達します。抽象的な概念の理解も進み、読み書き能力が確立されます。
3. 並行遊びを好むようになる。
❌ 誤り。並行遊びは幼児期(2~3歳頃)の特徴です。児童期には同年代の友人との関係が深まり、協同遊びや集団遊び、規則のある遊び(ゲーム)が主体になります。
4. 具体的な対象について論理的思考ができる。
✅ 正しい。ピアジェの発達理論の「具体的操作期」(6~12歳)に該当します。児童期の子どもは、目の前にある具体的なものに対しては論理的に思考できますが、抽象的なものはまだ難しい段階です。
5. 多面的な自己認知をするようになる。
✅ 正しい。児童期には「私は運動が得意だが勉強が苦手」といったように、文脈や場面に応じた複数の自己像を認識するようになります。幼児期の一面的な自己認知から発展します。
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【試験対策ポイント】
遊びの発達段階(重要)
| 時期 | 遊びの特徴 | 社会性の段階 |
|---|---|---|
| 幼児期初期(1~2歳) | 孤独遊び | 他児への関心なし |
| 幼児期(2~3歳) | 並行遊び | 同じ場所だが相互作用なし |
| 幼児期後期(3~5歳) | 連合遊び | 互いに関心があるが目標が異なる |
| 児童期(6~12歳) | 協同遊び/ゲーム | 共通の目標・規則・役割分担 |
児童期の認知発達の柱
・メタ認知の発達(思考の監視・制御)
・二次的ことばの発達(複雑な文法・比喩・読み書き)
・具体的操作能力(具体物に対する論理的思考)→抽象的思考はまだ未発達
・多面的自己認知(場面・役割による複数の自己像)
頻出の混同ポイント
・「並行遊び」と「協同遊び」:幼児期と児童期の分岐点
・「自己中心的思考の消失」:前操作期(幼児期)から具体的操作期(児童期)への移行