第22回 言語聴覚士国家試験 第53問
言語聴覚障害総論第22回
ある行動に影響を与えると思われる条件を変化させ、条件と行動との関係を調べるのはどれか。
- 1.構造化面接
- 2.非構造化面接
- 3.内観法
- 4.自然的観察
- 5.実験的観察 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 実験的観察
実験的観察は、独立変数(条件)を意図的に操作し、従属変数(行動)の変化を測定する研究方法です。「条件を変化させて関係を調べる」という設問の記述は、実験的観察の定義そのものです。
---
【各選択肢の解説】
1. 構造化面接
❌ 誤り。あらかじめ決められた質問項目・順序で実施される面接方法で、条件と行動の因果関係を調べるものではありません。対象者から情報を聴取する手段です。
2. 非構造化面接
❌ 誤り。質問項目や順序を固定せず、対話を通じて柔軟に情報を収集する方法です。面接という聴取技法であり、条件操作による実験とは異なります。
3. 内観法
❌ 誤り。対象者の主観的経験・意識内容を自己報告させる方法です。研究者が外部条件を操作するのではなく、個人の内的体験を言語化させます。
4. 自然的観察
❌ 誤り。自然環境で起きている行動をありのままに観察する方法で、研究者が条件を変化させません。統制のない観察的研究です。
5. 実験的観察
✅ 正しい。研究者が独立変数(条件)を意図的に操作し、従属変数(行動)の変化を測定する方法です。因果関係の確認が目的で、統制された環境で実施されます。
---
【試験対策ポイント】
| 研究方法 | 条件操作 | 環境 | 目的 |
|---|---|---|---|
| **実験的観察** | あり(意図的) | 統制された | 因果関係確認 |
| 自然的観察 | なし | 自然環境 | 行動の記述 |
| 構造化面接 | なし | 対面(質問固定) | 情報聴取 |
| 非構造化面接 | なし | 対面(質問柔軟) | 深い情報聴取 |
| 内観法 | なし | 内的体験 | 主観的経験把握 |
**キーワード:「条件を変化させる」→「実験的観察」**
- 設問の「条件を変化させ」という表現が実験計画の核
- 自然的観察との最大の区別点は「研究者による意図的な操作の有無」