STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第54問

心理測定法第22回
順序尺度はどれか。 a.ソーン(sone)尺度 b.会話明瞭度 c.GRBAS尺度 d.聴力レベル e.カルテ番号 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — b.会話明瞭度,c.GRBAS尺度 順序尺度とは、データに順序・大小関係があるが、その間隔が一定でない尺度です。「より大きい」「より小さい」の判断はできますが、差の大きさを数値で比較することはできません。会話明瞭度は「不明瞭→やや不明瞭→やや明瞭→明瞭」という順序があり、GRBAS尺度は音声障害の程度を「0=正常→3=高度」で評定する順序尺度です。 --- 【各選択肢の解説】 a. ソーン(sone)尺度 ❌ 誤り。ソーン尺度は音量(ラウドネス)を数値化した比率尺度です。1ソーン(1kHz、40dB)を基準として、感覚量が倍になると数値も倍になる関係が成立し、比率尺度の性質を持ちます。 b. 会話明瞭度 ✅ 正しい。会話明瞭度は「不明瞭→やや不明瞭→やや明瞭→明瞭」という順序関係を持ちますが、各段階の間隔が均等でない典型的な順序尺度です。 c. GRBAS尺度 ✅ 正しい。Grade(等級:0~3)、Roughness、Breathiness、Asthenia、Strainの5項目で音声障害を評定する尺度で、順序関係を持ちますが間隔尺度ではありません。 d. 聴力レベル ❌ 誤り。聴力レベル(dB HL)は間隔尺度です。基準となる標準聴力を0dBとして、等間隔の目盛りで測定されるため、10dBと20dBの差は20dBと30dBの差と同じです。 e. カルテ番号 ❌ 誤り。カルテ番号は名義尺度(分類尺度)です。番号は患者を識別するためのラベルに過ぎず、番号の大小関係に意味がありません。 --- 【試験対策ポイント】 | 尺度 | 特徴 | 具体例 | |---|---|---| | **名義尺度** | カテゴリー分類、順序なし | カルテ番号、血液型 | | **順序尺度** | 順序あり、間隔が不均等 | 会話明瞭度、GRBAS、Functional Level Scale | | **間隔尺度** | 順序と均等な間隔、ゼロが相対的 | 聴力レベル(dB HL)、体温 | | **比率尺度** | 絶対ゼロあり、比率計算可 | ソーン尺度、デシベル(dB SPL)、周波数 | キーワード:「ゼロが相対的か絶対的か」「間隔が均等か不均等か」で判定
関連

▶ 第22回 全問一覧

▶ 心理測定法 の過去問一覧