第22回 言語聴覚士国家試験 第6問
内科学第22回
二次性高血圧の原因でないのはどれか。
- 1.腎動脈狭窄
- 2.褐色細胞腫
- 3.コルチゾン分泌腫瘍(クッシング症候群)
- 4.原発性アルドステロン症
- 5.下垂体機能低下症 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 下垂体機能低下症
下垂体機能低下症は、複数のホルモン産生が低下する疾患であり、むしろ血圧低下をきたします。一方、選択肢1~4はすべて二次性高血圧の典型的な原因です。
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【各選択肢の解説】
1. 腎動脈狭窄
✅ 正しい。腎動脈狭窄により腎血流が低下すると、レニン‐アンジオテンシン系が活性化され、血圧が上昇します。二次性高血圧の最多原因の一つです。
2. 褐色細胞腫
✅ 正しい。カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)を過剰産生する腫瘍で、急激な血圧上昇、頭痛、発汗、動悸などの症状を呈します。二次性高血圧の重要な原因です。
3. コルチゾン分泌腫瘍(クッシング症候群)
✅ 正しい。コルチゾルの過剰産生により、ナトリウム貯留と血管反応性亢進から高血圧が生じます。二次性高血圧の典型的原因です。
4. 原発性アルドステロン症
✅ 正しい。アルドステロンの過剰産生により、ナトリウムと水の再吸収が増加し、血液量が増加して高血圧となります。二次性高血圧の代表的な内分泌疾患です。
5. 下垂体機能低下症
❌ 誤り。下垂体機能低下症は、成長ホルモン・ACTH・TSH・LHなど複数のホルモン産生が低下します。その結果、代謝低下・循環血液量の減少がみられ、むしろ低血圧をきたします。高血圧の原因ではありません。
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【試験対策ポイント】
二次性高血圧の主要原因の分類
| 分類 | 原因疾患 | メカニズム |
|---|---|---|
| 腎血管性 | 腎動脈狭窄 | レニン‐アンジオテンシン系活性化 |
| 内分泌性 | 褐色細胞腫 | カテコールアミン過剰 |
| 〃 | クッシング症候群 | コルチゾル過剰+Na貯留 |
| 〃 | 原発性アルドステロン症 | アルドステロン過剰+Na/水貯留 |
| 〃 | 甲状腺機能亢進症 | 代謝亢進・心拍出量増加 |
| 神経性 | 睡眠時無呼吸症候群 | 交感神経亢進 |
| 薬剤性 | 経口避妊薬・ステロイド等 | 様々なメカニズム |
| 腎疾患 | 慢性腎臓病 | ナトリウム貯留・レニン‐アンジオテンシン系活性化 |
対照:下垂体機能低下症では低血圧をきたす
| ホルモン低下 | 臨床症状 |
|---|---|
| ACTH低下 | コルチゾル低下→血圧低下 |
| TSH低下 | 甲状腺ホルモン低下→代謝低下 |
| GH低下 | 脂質代謝異常・筋力低下 |
| LH/FSH低下 | 性機能障害 |
頻出の紛らわしい点
「内分泌疾患=高血圧」ではない。下垂体機能低下症・甲状腺機能低下症(クレチン病)など、ホルモン低下による疾患は低血圧をきたします。国試では「原因疾患の特徴を理